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海の底
横須賀に巨大甲殻類来襲。食われる市民を救助するため機動隊が横須賀を駆ける。 孤立した潜水艦『きりしお』に逃げ込んだ少年少女の運命は!? 海の底から来た『奴ら』から、横須賀を守れるか――
なぜなら前作『空の中』 でも私はこれはこれですごく面白い作品だと思います。 どこが、というとそりゃあもう個性溢れるキャラクターでしょう。 悪者だとばかり思っていた男の子も実は色々深い事情があったり、 顔色ばかり疑っていた女の子がいつの間にかたくましくなってたり、すごい作品だなと思います。 何より海上自衛隊の夏冬コンビが非常に清々しく、 自分が他キャラに思っていることをさらっと言ってくれます。 生々しい描写も多いですが、それによって生と死について深く考えさせられる書でした。 戦闘シーンも詳しく書かれており、SF&アクション好きには良い本だと思います。 切ないんだけど、どこか温かい。そんな小説を求めている人にはオススメの一冊です。
初めはかなり苛ついていたのに読んでいる内にたくましくなって(笑)。 私的に普段は大人しいのにいざという時は腹をくくる女の子ってカッコイイと思います。 そんなところに惚れました。
でもそれだけ出す価値のある本だと思います。 他には、チャットの風景とか出てるところですかね。 無理やり十代向けにしました感がありました。 けど、彼女の文章力ならそんなことしなくてもいけたと思います。
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All you need is kill
「出撃なんて、実力試験みたいなもんじゃない?」 敵弾が体を貫いた瞬間、キリヤ・ケイジは出撃前日に戻っていた。 トーキョーのはるか南方、コトイウシと呼ばれる島の激戦区。 寄せ集め部隊は敗北必至の激戦を繰り返す。 出撃。戦死。出撃。戦死――死すら日常になる毎日。 ループが百五十八回を数えたとき、煙たなびく戦場でケイジはひとりの女性と再会する……。 期待の新鋭が放つ、切なく不思議なSFアクション。 はたして、絶望的な戦況を覆し、まだ見ぬ明日へ脱出することはできるのか。 ●悪夢さんの書評
この著者は、一部の文章を繰り返しまくることで、 強烈なインパクトのある文章を書いているのが特徴的です。 汚らしい言葉(ファック、クソッタレなど)も多用していて、 有り余る不満をぶちまけた感じがリアルでとても印象的だったし、戦闘描写も上手い。 ここからネタバレを含みます。 いきなり最後の10数ページの話しになりますが、主人公と、リタ=ヴラタスキは、 どちらかが死ななければループから脱出できないという状態に陥ります。 そのときの2人の気持ちは、最愛の異性を殺すというのは、相当の信念と覚悟が要ったと思いますが、 それが自分ごとのように伝わってきて凄く緊張感が出ました。 どっちが勝っても世界は救われるけど、どっちかが勝たないと絶対に終わらない戦闘というのは、 とてつもなく緊張感が凄いんですね・・・。 久しぶりにいい作品に会えた・・・って感じです。
本当に、僕の弟に似ています。 お調子者なところ、おしゃべりなところ・・・だから感情移入しやすかったです。 リタ=ヴラタスキ(戦場の牝犬)も個人的に好きです。 こんな決断力のある女性と結ばれたいですよ!
●十七夜月さんの書評
読書感想文でもいけそうな小説です。 とても「よくわかる現代魔法」 の著者だとは思えません。 いえ、しばらく読み進めれば同じ著者だとわかるかもしれませんが。 圧倒的な構成力で描写されたハスキーなハードボイルドSFです。 (安倍吉俊のイラストが更にハスキーを助長するような画風。そこも受け入れられれば大きなメリット) 本格SFにラノベのエッセンスを加えたボーダーライン的作品という印象を受けましたが、 “萌え”や“フィギュア”ライトノベルらしさもあるので是非。 SFラノベではおそらくトップクラスに値する作品だと思います。 表紙を見ても分かるとおり、かなり掠れた作品です。 投げやりな雰囲気の主人公に男言葉のバトルヒロイン、 そしてループを抜け出す重要なキーマンである二人のサブキャラ、 どれも人間臭いリアリティが伴っていて、読んでいて非常に好感を持てました。 以下、ネタバレを含みます。 恋人のリタと主人公のケイジが繰り広げる生死を賭けた戦いは迫力があります。 彼女の戦闘を模倣してきたケイジが最愛の恋人にして戦闘の師匠の命を絶つ、 ありがちですがそこは腕と濃密な構成でカバーしているので特に問題は感じませんでした。 それとラストのコーヒーの描写、 死ぬ直前に彼女が淹れたコーヒーを涙とともにそっと飲み干すシーンは恐らく泣けるかと。
ラストの彼の気持ちや「それだけがぼくにできることなら」という台詞は非常に胸にきました。 リタ・ヴラタスキの歩方「ちょこまかずんずん」も個人的にはクリティカルヒット(笑)。
あえて「かも」としたのは、 作者の筆力が一冊完結でも重厚で心に残る仕上がりにしているからであって、 もっと主人公とヒロインの間柄や敵キャラのギタイとの戦闘、 そういったところをガリガリ書き込んだ長編にして欲しかったという個人的な要望。 この著者の筆力ならダレる事もなくシリーズとして威力を持つものになったのではないかと。 このままでも十分イケますが、長編になったなら更に化けたと思います。 それと主人公とヒロインのキャラがラノベにしては軽すぎたかも、というのも挙げられます。 強烈なキャラクターが存在しないのです。 特に主人公。 まぁ、特別でないちょっとへたれた男がRPGのように、 『ゲームオーバー=死』を何度もリピートして成長していくお話なので、 仕方がないのかもしれませんが……
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オイレンシュピーゲル
「なんか世界とか救いてぇ―」。 あらゆるテロや犯罪が多発し『ロケットの街』とまで渾名される国際都市ミリオポリスに、 「黒犬」「紅犬」「白犬」と呼ばれる3人の少女がいた。 彼女たちはこの街の治安を守るケルベルス遊撃小隊。 飼い主たる警察組織MPBからの無線通信「全頭出撃!」を合図に、 最強武器を呼び込み機械の手足を自由自在に操り、獲物たる凶悪犯罪者に襲いかかる! クールでキュートでグロテスクな“死に至る悪ふざけ”開幕。
憲兵遊撃隊ケルベルスの少女達の話。 沖方イズムの記号による絶妙の表現。 現代社会が抱える問題を正面からぶつけてきた、ある意味問題作。 この作品は [爽快・残酷・悲惨・微笑・恐怖・戦友]といったところでしょう。 テンポの軽さは富士見ファンタジアの「スプライトシュピーゲル」ですが、 より世界観の重さが際立つのは「オイレンシュピーゲル」 両作とも見放せません。
陽炎・・・超モデル体系のニヒリストの狙撃手。実は情報バカなあたりがいい味出てます。 基本的に一発で目標を仕留める。 ※スプライト〜の方は鳳(あげは)。掃射時のトび具合が・・・・笑。
残酷な表現。民族差別や性的差別などかなりブラックな面が色濃いです。
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