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魔術士オーフェンはぐれ旅
「てめえいいかげんフザケタことばっか言ってっと、ローラーでひき殺すぞ。」 俺は心地よい眠りから、罵声でたたき起こされた。 俺の名はオーフェン。本業は魔術士だが、副業でモグリの金貸しなんぞやっている。 罵声の主はボルカンという地人のガキだ。 俺から金を借りているくせに、ちっとも返そうとはしやがらない。 このガキがどうやら、金儲けの話を見つけてきたらしい。 あまり、アテにはできないが、とりあえず奴に言われたとおり盛装して、 とある金持ちの屋敷にやって来たのだが…… そこで、俺はあいつに出会ったのだ―。 コミカルでシリアスなハイブリッド・ファンタジー。 アニメ化までされたファンタジアの超人気小説。 ●あいさんの書評
今だかつてこの本を越えた作品は無いのではないでしょうか? 「微妙に現代っぽいファンタジー。」
ボケただけの人じゃないんです。
●kamuiさんの書評
今日のライトノベルの土台を創った作品であり、 ライトノベル至上最高傑作だと本気で思っています。 『ファンタジーで主人公が皮ジャン?』 軽い気持ちで1巻を購入して読み終えた時にはハマっていました。 とにかく立ちまくっているキャラクター。 巻を重ねる毎に深まる設定。 シリアスとギャグの絶妙なバランス。 そして、作者の文章の巧さ。 自分の中でこれを越える作品はないですね、今のところ。
強さと弱さを合わせ持ったすごく魅力的な主人公です。
この作品は小説ではなく、アニメを見て最初に知りました。 「我は放つ光の白刃!」 「俺はオーフェン、牙の塔の黒魔術師だ」 というフレーズが好きで、たまに口ずさんでしまうほどでしたね(笑)。 この作品のすごいところは、とにかく世界観が練られていることでしょう。 魔術の設定がかなり斬新でした。 人間の魔術士たちが使う魔術は「音声魔術」と呼ばれるもので、声を媒体としています。 そのため、有効範囲は声の届く距離までという制限が加えられているのです。 魔術の構成をイメージして声を出すことで魔術が発動するというシステムで、 決まった呪文などなく、魔術師たちは、それぞれ好きな言葉を選んで使います。 オーフェンの呪文などは、どれも格好良くて好きでしたね。 「我は放つ光の白刃!」 「我導くは死呼ぶ椋鳥!」 など。彼は呪文には相当、こだわっているようです(笑)。 一方、ドラゴン種族の使う魔術は、声とは異なるものを媒介としており、 例えばディープ・ドラゴンなどは、視線を媒介として魔術を発動します。 だから、人間の魔術とは有効射程距離や発動の速度がまったく異なり、 絶対的な優位に立っているというわけです。 その上、ドラゴンの設定というのが、他にはないもので目を引きました。 ディープ・ドラゴンって、○○なんですよ(笑)。 キャラクターも個性的で、それぞれキャラが立っています。 主人公のオーフェンはもとより、全然かわいげのないヒロインのクリーオウや、 師匠より実は才能を秘めているマジクなども魅力的ですね。 地人の兄弟は、個人的にあまり好きではありませんでしたが(汗)。 ファンタジー小説を書くのなら、参考として読んでおいて損はないでしょう。
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魔術士オーフェン・無謀編
金貸し魔術士オーフェンの破滅的な日常を描いた脳髄破壊ファンタジー短編集。 書き下ろし『青春編』も同時収録。
設定は「はぐれ旅」より少し前で、これはコメディー。 1〜13巻まであるのですが、時々前後編があるくらいで基本的に短編です。 共通して出てくるキャラクターはオーフェン、マジク、地人兄弟、 いないのとおんなじ感じですがハーティアぐらいです 書き下ろしでプレオーフェンとゆうものがあって、 それはさらに昔の牙の塔時代のものですが基本はやっぱりコメディーです こちらは本編と共通したキャラが出てきます オーフェンの性格の黒さも程よく出てて面白いです! ちなみのオーフェンはひたすら貧乏です。
基本的にすべて好きですがあえて選ぶなら。 どんな規則も無視しやりたい放題すき放題、でもそれが面白い!
最後のほうでも面白かったですが最初のほうにくらべて少し・・・
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MAMA
海沿いの王国ガーダルシア。 トトと呼ばれる少女は、確かな魔力を持つ魔術師の血筋サルバドールに生まれた。 しかし、生まれつき魔術の才には恵まれなかった。 ある日トトは、神殿の書庫の奥に迷い込んだ。 扉の奥から呼ばれているようなそんな気がしたから。 果たしてそこには、数百年前に封印されたという人喰いの魔物が眠っていた。 トトは魔物の誘いにのった。魔物はその封印から解き放たれ、トトは片耳を失った。 そして強い魔力を手に入れた―。 これは、孤独な人喰いの魔物と、彼のママになろうとした少女の、儚くも愛しい歪んだ愛の物語。 第13回電撃小説大賞“大賞”受賞『ミミズクと夜の王』の紅玉いづきが贈る、二つ目の“人喰い物語”。 ●牡丹さんの書評
書店で見かけてびっくり。思わず買ってしまった。でもそれでよかった。 普通ならレビューサイトを見て、それで判断するのですが、これは買って正解。 今回のテーマも「愛」だと思うんですが、愛は愛でも「独占欲」のある「愛」ですね。 いろいろな形がありますから、それはそれで悪くないと思います。 つーか、好きなんだから自分のもの(?)にしたくてもおかしくはない。 前作はもっと、寄り添うような、与え与えられるような、そんな純粋さのある「愛」でしたが、 今作は少しどす黒くも見えるような愛。表紙の絵の雰囲気がまさにそんな感じ。 前作を読んで気に入らなかった人は避けるべきでしょう。 しかし、気に入った方なら買っていただきたいですね。 正直読み始めて数ページの辺りでは、 「あ……前作の方がよかったかな?」と思ったのですが、そんな事ないですね。 むしろ私はこっちの方が好きかな。どっちも好きだけど。 こういうダークな雰囲気もいいと思います。 あと、作者が少し文章の書き方を変えたような印象を受けました。 成長したのか、意図的にそう変えたのかは分かりませんが、 少し描写が細かくなっているように思います。 その辺は評価できるかもしれません。 あと関係ありませんが、ここに日本の有名(と思われる)あのお話をネタで出すとは思いませんでした。 わあお。
某RPGの緑っ子の一人と口調が似てたので、少し驚きましたが、でも可愛い。 ゼクンはなんとなく好きだ。なんだかいいんだ!(お前何) ああいう真っ直ぐな人はいいと思うよ。
まず、文章。いえ、成長はしてると思うんですよ。でもまだまだかな。 瞳の色、髪の色、肌の色、色、色、色……。 人に関する描写が、たいていこんな感じ。 まあ「少年」だとかそういう年齢的なのも書かれているのですが。 とにかく人物の描写は少ない感じがしますね。 前作もそうでしたけど。もっと顔つきとかの描写もほしい。あと、着てる服の描写もいるな。 前作はお伽話のような雰囲気もあったからまだよかったかもしれない。 でも今作は少しダークで、お伽話のような簡単な物語ではないように思えたから、 描写が少ないのはなんとなく気になる。 あとキャラクター。好きだけど、好きなんだけど、物足りない。 ホーイチもゼクンもすごく好きなはず。だけどなんだかあっさりしてたような。気のせいでしょうか。 もう少し独占してもよかったよ。トト(主人公の少女)とホーイチは。 なんていうか、今回はそんなにキャラクターが目立ってないような気がする。 いっそ、トトかホーイチが相手を殺しかけてもよかったかもしれない。あくまで未遂で終わってくれるなら。 殺そうとして、やっぱり殺せない、くらいのどす黒さはあってもよかったかなー。 表紙からしても、冒頭からしても、題材からしても、かなりダークでシリアスめなんだから、 もう少し「痛さ」があってもよかったなあ。 「痛み」で言うなら前作のミミズクの方が上かも。 それと、ボリューム不足。短編がもう一本番外みたいな感じで入ってるけど、 あれにはあまり興味がわかなかった。 できれば本編をもう少し改良して、長めにしてほしかった。 今回は結構、何年後、何年後、みたいなのが多くて、経過を飛ばしてたから、 そこはもう少し描いてもよかったのかもね。 いろいろ吹っ飛びすぎてて物足りない部分はあったかな。 最後の短編も、あるならあるでもっと違うお話が良かった。 あの兄妹じゃなくてもよかったんじゃないかな。 ま、なんだかんだいっておもしろかったんですけどね。 ●ひすいさんの書評
それは、メインキャラクターであるトトとホーイチがお互いに持っている独占意欲故ではないでしょうか。 とにかくこの作品のメインキャラクター二人からは、独占意欲が大きく感じられます。 人喰いのホーイチと、そのママとなったトト。この二人の独占意欲は、すさまじいものだと感じました。 ホーイチは長きの間封印され、人食いの魔物ながらも幼く純粋な心を持っていて、 トトはホーイチと出会ったときはまだ幼く、汚れを知らない少女でした。 二人は出会って育ち、大きくなりますが、 表向きには大きく変わっても、心の根本的な部分は全く変わっていない。 純粋な状態で出会って、純粋なままの関係で育ったから、お互いその関係を崩したくないと思っています。 しかし、その純粋さと独占意欲が他の人の愛を受け付けなくなる要因となったり、 お互い強く依存し合い、周囲から自分たちを隔離してしまう原因になってしまい、 端から見れば汚らわしくさえ見えてしまうのです。 人によっては、おそらくこれが愛といえるのか、疑問に思う人もいるかもしれません。 汚く見えてしまうほど美しい作品という複雑なものですが、 読んでみれば癖になる作品だと思いました。
お互いが相手を強く求め、手放したくないと思っています。 しかし、その気持ちがあまりに強すぎるが故に二人はすれ違いを起こしたり、 周りから自分たちを隔離してしまいます。 それでも周囲の人たちの行為や発言によって最後には出会った頃の気持ちに戻ることができるという、 大変美しい「愛」をこの二人からは感じられたと思います。
しかも、ネタバレになってしまうかもしれませんが、 短編の方は世界観も登場人物も殆ど同じで、「MAMA」の方と混乱してしまうかもしれません。 事実、僕がそうでした(というか僕だけでしょうか?) また、何となくですが短編の方は無理矢理創った、というような印象も受けました。 しかし、短編を読めば本編を「MAMA」という作品をさらに楽しむことができる…不思議ですね(笑) ●朔日神流さんの書評
これが「究極の愛」だと言われてもおかしくはないです。 私はこれを店頭で手に取ったとき、「紅玉さんだから絶対面白い!」という 固定観念というか、変な自信があったんです。良い意味で裏切ってくれましたが。 この作品に「面白い」という形容詞は合いません。 ただ「愛」と一言形容するのが、一番ふさわしい気がします。 トトとホーイチの間にある「愛」は、 友情愛と親子愛をいったりきたりしてるような気がしますが 結局ぐるっと全て一週してきて、余計な物がなくなって、こんな「愛」の形。 「愛」の種類は人の数だけだと思いますが、根っこはきっと同じなんです。 ゼクンとホーイチは、どちらの「愛」が強いか競ってるようなもんです。 癖のある「愛」ですが、何度でも読み返したくなります!
特にホーイチは、やたら独占欲が強いです。あと人喰いです。 そこが歪みなのか、あまり病んでないヤンデレみたいに私は感じました。
MAMA本編+短編、という形式なので、 どっしりどっぷり読みたい方にはきっと物足りないことでしょう。
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