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戦う司書と恋する爆弾
「ハミュッツ=メセタを、殺せ」―死者の全てが『本』になり、図書館に収められる世界の話。 記憶を奪われ、胸に爆弾を埋め込まれた少年コリオ=トニス。 彼の生きる目的は、世界最強の武装司書、ハミュッツ=メセタを殺すこと。 だが、ある日手に入れた美しい姫の『本』に、彼は一目で恋をする。 その恋が、コリオを更に壮大な争いに巻き込んでいく…。 第4回スーパーダッシュ小説新人賞・大賞受賞、衝撃のデビュー作。
「読んでみたいなあ」と思っていたところ、学校の書庫にて発見、無理を言って借りました。 最初はそこまで本腰をすえて読むつもりではなかったのですが、三分の一も読んでからは、 時間が経つのを忘れて没頭していました。 今まで読んだ同じくらいの厚さの文庫本より、何だかすごく長いきがしました。 そのくらい、中身が濃いです。 微妙にネタバレ……かな?↓ 最初の方は、出てくる人間の精神状態があまり良好とは言えない為か、 それとも作者の文が稚拙なのかわからないような文で、 「新人だからかなあ」なんて思っていました(ごめんなさいっ…… ですが、半分も読むまでにだんだんと話は坂を転がるように急展開。 というか、この人の伏線の張り方は半端ないです。 全ての文に大切な意味があって、とある人との出会いが、 もう一つの何かとの出会いにつながり、そしてそれが最後のパズルのピースになる……。 さらにその複線の回収に余念が無い。 読み終わった後には、感嘆せずにはいられません。 こりゃあ大賞もとるわ、と本を閉じた時思うことでしょう。 「ぐるぐる回る恋の円環。 逆説的な二人の純情。 その中で、先に恋をしたのは、はたしてどちらの側だったんだろう。」 この文章が、頭から離れません。 最後の姫の記憶を知った時、この文はコリオと姫、二人の関係のくくりとなります。 衝撃としかいいようのないラストを、どうぞその目で確かめてください。
よくも悪くも、この人が一番人間めいていると思います。 可愛くて強くて凄い力の持ち主、という時点ですでに私のツボだったのですが(笑
また、多少グロテスクな表現があるかも……です。 私は逆にそのくらいが良いのですが、苦手な方は読まないほうが良いかもしれません。
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「卵王子」カイルロッドの苦難
城塞都市ルナンの王子カイルロッドは、〈卵王子〉と呼ばれていた。 彼は母親から、卵として生まれたのだ。 そのショックで母親は彼を産んですぐ死亡してしまった。 しかし、父王の愛情に包まれ、王子はいたって暢気な青年に育っていた。 唯一の悩みは生まれのせいか、嫁の来手がないこと。 今日も今日とて、やっと決まった婚約者に逃げられてしまった。 うさばらしに城を脱け出し、街の酒場に行ったカイルロッドは、つい飲みすぎ、酔いつぶれてしまう。 翌朝目覚めた時、彼の前には、異常な光景が広がっていた。 ルナンの人々が石と化していたのだ。呪い?誰が、なんのために…… 謎を解明し、人々を救うため、カイルロッドの遥かなる旅が始まった。 ●TOCさんの書評
これが私の心に巣食って離れない傑作ファンタジーです。 この作品のテーマは『愛』だと思っています。 家族愛、兄弟愛、師弟愛、友情、そして小さな恋。 数多くの愛が飛び交い、主人公を成長させていく。それを見事に描き切ってます。 前半部分は大量に伏線をばら撒きつつ、中盤以降で精密なパズルのように、 全て無駄なく組みあがっていきます。 そして、クライマックス。静かに淡々と進むのに、 どうしてこんなに胸が熱くなるんだろうと思わずにおれません。 いつかこんな物語を書いてみたいと、未だに夢見ている作品です。 大野さんの言う通り、カイルロッドの生き様を感じて欲しい! 【以下、ネタバレ】 但し、結末が気に入らないと言う方が結構いるようです。 世界を救う為に1人が犠牲になりました、そして皆が笑顔になりました。 そんな未来なんていらねえ! と言う意見です。 私も誰かを踏み台にして在り続ける世界なんて、滅んでも構わないと思うでしょう。 でも、そんな事カケラも思わない人、それがカイルロッドです。 他の人が不幸になるなんて耐えられない。みんなが笑顔になる世界を残したい。 「みんなみんな大好きだよ」 それ故、震えながら取った彼の結論に私は感動し、また共感しました。 そして、あの転生のようなエピソードがなければ、笑顔の無い世界になっていたでしょう。 あれは主人公の救済なんかじゃなく、 あの果てに笑顔になれる世界を描きたかった為だと思っています。
玉子にも馬にも師匠にもめげず、精一杯生きる姿は感動モノです。
読了感も、胸にトゲどころか五寸釘がグサリと刺さった感じです。 でも、そのしこりは決して悪いものじゃなくて、やけにお空が眩しく見えるのですよ。 ただのハッピーエンドには興味ありませんと言う方に、激しくオススメします。 ●大野真さんの書評
多くは語りません。 言うべきことは唯一つです。 カイルロッドの生き様を見よ! 印象に残っている……というより、魂に刻まれたセリフは以下の二つですね。 「みんなに会えてよかった」 「みんなみんな大好きだよ」 言葉にすればまさに陳腐以外の何物でもありません。 しかしこの物語を締めくくるに、これ以上ふさわしい言葉もないでしょう。 断言します。名作です!
それ以外に言い様がないです。 |
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タラ・ダンカン
フランス南西部のひなびた村タゴン。古い館でおばあちゃんと暮らす12歳の少女タラ。 ある日、タラに不思議な力がそなわっていることが判明する。 それを知った闇の一族サングラーヴは「タラこそ、われわれが探していた人間だ!」と、タラをつけねらう。 ところが、タラはサングラーヴと敵対する魔術師によって別世界へワープさせられてしまう! フランスNo.1ファンタジー。
ニヤリとしたり、思わず爆笑したり。 初めて私は、本の中のギャグで笑いました。 とにかく、凄く面白いです。 そして、善悪がはっきりしてない! 味方が怪しい行動をしたり、敵が助けてくれたり。 もの凄く黒いです、出てくる大人は凄く。 でも、そんなとこもまた好き。 かなり王道ファンタジーだけど、面白いですよ。
欠点があって人間くさくて、とても好きですけど。 でも、その中でもロバン・マンジルが一番好き。 戦闘の時には冷静なのに、恋のことでからかわれると、紅くなってるトコとか可愛い。 ギャップがたまらないです。 あと、主人公タラ・ダンカン。 相手がどんな人物でも、自分の意見をはっきり言う。 そこが好きです。というか強い女の子大好き!
あと、巻によって表記が違ったり。 文章がちょっと表現がありきたり。 人によって好き嫌い別れるかも。ハリポタに似てると感じる人もいるでしょう。
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ダルリアッド
並外れた剣技と美貌を持つダルリアッドは、戦場で死にかけていたところを、 人間の世を玩具のように弄ぶ、圧倒的な存在の闘神ルーグに助けられる。 神の愛人として永遠に生きることになったダルリアッドは、 神の手に抱かれつつも、なおも死を望んでいた。 ルーグは自分を拒み続けるダルリアッドの悲しみを癒すために、 彼の一族を滅ぼした王への復讐を遂げさせることにするのだが…。 神の謀る、新しい王の物語が始まる―。
と言っても、露骨な描写はまったくありません。 一言で言えば「美しい」です。 ストーリーは、神に愛され不死にされた青年の過ごした、長い長い年月の出来事です。 人間達の中に降りても、時間が彼を孤独にする。 けれど彼は、あくまでも「人」としての自分を失わなかった。 ラストで彼がどうなるのか、まったく予想がつきませんでした。 緻密な設定としっかりした描写力が魅力です。
孤高で強く、弱いところに惹かれました。 |
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