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「爆弾」の恋が、姫の想いが、時を超える。

戦う司書と恋する爆弾

 
 ジャンル異世界ファンタジー
 著者山形 石雄
 出版社:集英社スーパーダッシュ文庫(集英社)
 発行年月:2005年09月
 本体価格 571円 (税込 599 円)
三日月さん一押し!(女性・14歳)

■ 解説                               


 「ハミュッツ=メセタを、殺せ」―死者の全てが『本』になり、図書館に収められる世界の話。
 記憶を奪われ、胸に爆弾を埋め込まれた少年コリオ=トニス。
 彼の生きる目的は、世界最強の武装司書、ハミュッツ=メセタを殺すこと。
 だが、ある日手に入れた美しい姫の『本』に、彼は一目で恋をする。
 その恋が、コリオを更に壮大な争いに巻き込んでいく…。
 第4回スーパーダッシュ小説新人賞・大賞受賞、衝撃のデビュー作。


■ この作品について、熱く語ってください!            

 どこかで(確か同社の本の後ろの紹介の所だったと思うのですが)紹介文を読み、
 「読んでみたいなあ」と思っていたところ、学校の書庫にて発見、無理を言って借りました。
 最初はそこまで本腰をすえて読むつもりではなかったのですが、三分の一も読んでからは、
 時間が経つのを忘れて没頭していました。
 
 今まで読んだ同じくらいの厚さの文庫本より、何だかすごく長いきがしました。
 そのくらい、中身が濃いです。


 微妙にネタバレ……かな?↓





 最初の方は、出てくる人間の精神状態があまり良好とは言えない為か、
 それとも作者の文が稚拙なのかわからないような文で、
 「新人だからかなあ」なんて思っていました(ごめんなさいっ……

 ですが、半分も読むまでにだんだんと話は坂を転がるように急展開。
 というか、この人の伏線の張り方は半端ないです。

 全ての文に大切な意味があって、とある人との出会いが、
 もう一つの何かとの出会いにつながり、そしてそれが最後のパズルのピースになる……。


 さらにその複線の回収に余念が無い。
 読み終わった後には、感嘆せずにはいられません。

 こりゃあ大賞もとるわ、と本を閉じた時思うことでしょう。

「ぐるぐる回る恋の円環。
 逆説的な二人の純情。
 その中で、先に恋をしたのは、はたしてどちらの側だったんだろう。」

 この文章が、頭から離れません。
 最後の姫の記憶を知った時、この文はコリオと姫、二人の関係のくくりとなります。

 衝撃としかいいようのないラストを、どうぞその目で確かめてください。


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 猫色の姫、シロンです。
 よくも悪くも、この人が一番人間めいていると思います。
 可愛くて強くて凄い力の持ち主、という時点ですでに私のツボだったのですが(笑


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?          

 ハミュッツの部下である二人が、あまり生きていないように思います。

 また、多少グロテスクな表現があるかも……です。
 私は逆にそのくらいが良いのですが、苦手な方は読まないほうが良いかもしれません。



■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


-Mini Vote-
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  ルナンの人々が石と化していた! 呪い?誰が、なんのために……

「卵王子」カイルロッドの苦難

 ジャンル異世界ファンタジー
 著者冴木忍
 初版発行 1992年 07月
 富士見書房(富士見ファンタジア文庫)
 価格(第1巻)460円 (税込:483円)
TOCさん(男性) 大野真さん(男性)一押し!

■ 解説                               


 城塞都市ルナンの王子カイルロッドは、〈卵王子〉と呼ばれていた。
 彼は母親から、卵として生まれたのだ。
 そのショックで母親は彼を産んですぐ死亡してしまった。
 しかし、父王の愛情に包まれ、王子はいたって暢気な青年に育っていた。
 唯一の悩みは生まれのせいか、嫁の来手がないこと。
 今日も今日とて、やっと決まった婚約者に逃げられてしまった。
 うさばらしに城を脱け出し、街の酒場に行ったカイルロッドは、つい飲みすぎ、酔いつぶれてしまう。
 翌朝目覚めた時、彼の前には、異常な光景が広がっていた。
 ルナンの人々が石と化していたのだ。呪い?誰が、なんのために……
 謎を解明し、人々を救うため、カイルロッドの遥かなる旅が始まった。

●TOCさんの書評

■ この作品について、熱く語ってください!            

 決して心が強いわけじゃない主人公、普通の青年カイルロッドの苦難と成長の物語。
 これが私の心に巣食って離れない傑作ファンタジーです。

 この作品のテーマは『愛』だと思っています。
 家族愛、兄弟愛、師弟愛、友情、そして小さな恋。
 数多くの愛が飛び交い、主人公を成長させていく。それを見事に描き切ってます。


 前半部分は大量に伏線をばら撒きつつ、中盤以降で精密なパズルのように、
 全て無駄なく組みあがっていきます。
 そして、クライマックス。静かに淡々と進むのに、
 どうしてこんなに胸が熱くなるんだろうと思わずにおれません。
 
 いつかこんな物語を書いてみたいと、未だに夢見ている作品です。


 大野さんの言う通り、カイルロッドの生き様を感じて欲しい!

【以下、ネタバレ】
 但し、結末が気に入らないと言う方が結構いるようです。
 世界を救う為に1人が犠牲になりました、そして皆が笑顔になりました。
 そんな未来なんていらねえ! と言う意見です。
 私も誰かを踏み台にして在り続ける世界なんて、滅んでも構わないと思うでしょう。

 でも、そんな事カケラも思わない人、それがカイルロッドです。
 他の人が不幸になるなんて耐えられない。みんなが笑顔になる世界を残したい。
「みんなみんな大好きだよ」
 それ故、震えながら取った彼の結論に私は感動し、また共感しました。

 そして、あの転生のようなエピソードがなければ、笑顔の無い世界になっていたでしょう。
 あれは主人公の救済なんかじゃなく、
 あの果てに笑顔になれる世界を描きたかった為だと思っています。


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 もちろん、カイルロッドです。
 玉子にも馬にも師匠にもめげず、精一杯生きる姿は感動モノです。


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?          

 笑える話は沢山ありますが、決して明るい楽しい物語とは言えません。
 読了感も、胸にトゲどころか五寸釘がグサリと刺さった感じです。
 でも、そのしこりは決して悪いものじゃなくて、やけにお空が眩しく見えるのですよ。

 ただのハッピーエンドには興味ありませんと言う方に、激しくオススメします。



●大野真さんの書評

■ この作品について、熱く語ってください!            

 それなりにラノベは読んできましたが、やはりこの作品に勝るものは知りません。

 多くは語りません。
 言うべきことは唯一つです。

カイルロッドの生き様を見よ!

 印象に残っている……というより、魂に刻まれたセリフは以下の二つですね。
「みんなに会えてよかった」
「みんなみんな大好きだよ」
 言葉にすればまさに陳腐以外の何物でもありません。
 しかしこの物語を締めくくるに、これ以上ふさわしい言葉もないでしょう。

 断言します。名作です!


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 登場するキャラクター全て。
 それ以外に言い様がないです。

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「たとえ死んでも、ぼくは、タラの手をぜったい離さない!」

タラ・ダンカン

 ジャンル異世界ファンタジー
 著者ソフィー・オドゥワン・マミコニアン
 出版社:メディアファクトリー
 発行年月:2004年07月
 本体価格 1,400円 (税込 1,470 円)
銀杏さん一押し!(女性)

■ 解説                               


 フランス南西部のひなびた村タゴン。古い館でおばあちゃんと暮らす12歳の少女タラ。
 ある日、タラに不思議な力がそなわっていることが判明する。
 それを知った闇の一族サングラーヴは「タラこそ、われわれが探していた人間だ!」と、タラをつけねらう。
 ところが、タラはサングラーヴと敵対する魔術師によって別世界へワープさせられてしまう!
 フランスNo.1ファンタジー。


■ この作品について、熱く語ってください!            

 もう、一番この話の良いトコは、ギャグが秀逸! 
 
 ニヤリとしたり、思わず爆笑したり。
 初めて私は、本の中のギャグで笑いました。
 とにかく、凄く面白いです。

 そして、善悪がはっきりしてない! 

 味方が怪しい行動をしたり、敵が助けてくれたり。
 もの凄く黒いです、出てくる大人は凄く。
 でも、そんなとこもまた好き。

 
 かなり王道ファンタジーだけど、面白いですよ。


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 えぇ、そりゃみんな好きですけど。
 欠点があって人間くさくて、とても好きですけど。

 でも、その中でもロバン・マンジルが一番好き。
 戦闘の時には冷静なのに、恋のことでからかわれると、紅くなってるトコとか可愛い。
 ギャップがたまらないです。

 あと、主人公タラ・ダンカン。
 相手がどんな人物でも、自分の意見をはっきり言う。
 そこが好きです。というか強い女の子大好き! 


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?          

 少々誤字脱字が目立ちます。
 あと、巻によって表記が違ったり。
 文章がちょっと表現がありきたり。


 人によって好き嫌い別れるかも。ハリポタに似てると感じる人もいるでしょう。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


-Mini Vote-
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神の謀る、新しい王の物語が始まる―

ダルリアッド

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 ジャンル異世界ファンタジー
 著者駒崎優
 初版発行 2002年 02月
 角川書店(角川ビーンズ文庫)
 価格(第1巻)457円 (税込:480円)
エルスさん一押し!(女性)

■ 解説                               


 並外れた剣技と美貌を持つダルリアッドは、戦場で死にかけていたところを、
 人間の世を玩具のように弄ぶ、圧倒的な存在の闘神ルーグに助けられる。
 神の愛人として永遠に生きることになったダルリアッドは、
 神の手に抱かれつつも、なおも死を望んでいた。

 ルーグは自分を拒み続けるダルリアッドの悲しみを癒すために、
 彼の一族を滅ぼした王への復讐を遂げさせることにするのだが…。
 神の謀る、新しい王の物語が始まる―。


この作品について、熱く語ってください!              

 まず。分類としてはBLにならないでもないことを挙げておきます。
 と言っても、露骨な描写はまったくありません。

 一言で言えば「美しい」です。

 ストーリーは、神に愛され不死にされた青年の過ごした、長い長い年月の出来事です。
 人間達の中に降りても、時間が彼を孤独にする。
 けれど彼は、あくまでも「人」としての自分を失わなかった。

 ラストで彼がどうなるのか、まったく予想がつきませんでした。

 緻密な設定としっかりした描写力が魅力です。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?    

 トゥーレ。
 孤高で強く、弱いところに惹かれました。


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