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ストレイト・ジャケット
ばじっ!発条が解放され、ごとん―と音をたてて人型の物体が床に降り立つ。 中世の鎧騎士を思わせるそれは、 魔法を使いすぎた人間の"なれの果て"を狩る戦術魔法士たちの姿。 鎧の内側に爆発的な脅威を抱える彼らを、 人々は恐怖と嫌悪の念を込めて"ストレイト・ジャケット"と呼ぶ。 この物語は、己が魔族化する危険を背負いながらも、 黙々と魔族を狩り続ける一人の男の闘いの記録である。 男の名はレイオット・スタインバーグ。超一流の腕を持つ、一匹狼のストレイト・ジャケットだ。 危険を友に、孤独を胸に闘う彼の魂の行き着く先は――。 「スクラップド・プリンセス」の榊一郎が放つ、ハードボイルドファンタジー遂に登場。
魔法というありがちな素材を使いながら戦闘は類を見ない激しさの下、描かれていると思います。 絶対的な悪の存在がこれでもかと言うぐらいの醜悪さで書かれており、 それと戦う主人公レイオットの姿がカッコいいです。 登場する武器や概念も空想上の世界でありながら非常にリアリティがあり、 自分の中では戦闘シーンにおいてこれ以上のものはないというぐらい感動を覚えます。 文章力が上手く、またストーリーも非常にドラマに満ち溢れていて、 何度読み直しても面白いと思ってしまいますね。 新刊も必ず買うようにしています。
シリアスな物語の中では数少ないほのぼのお兄さんって言う感じがするんで(苦笑)。 感情枯渇少女のカペルテ−タとのやり取りは微笑ましく和む雰囲気が出ています。
またグロイ表現も多く、そういったのを好まない人は避けた方が良いでしょう。
世界観がとても細かく作られていて、その設定を読むだけでもななかな楽しめます。 特に魔法の描写、設定が秀逸で舌を巻きました。 人間の暗黒面を描いた救いようのない話なので、 明るくさらっと楽しめる小説を求めている人にはオススメできません。 私はおもしろいと思いましたが、おそらく万人受けはしないでしょう。 ただ、榊一郎さんの文章は絶品ですので、 文章研究のために読んでみるのも良いと思います。
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スレイヤーズ!
あたしはリナ=インバース。 自分でいうのもなんだが、天才魔道士にして戦士、天下無敵の美少女だ。 そもそも今度の事件は、ほんのささいなことがきっかけだった。 このところヒマで、手元不如意でもあったあたしは、たまたま見つけた山賊のアジトを襲い、 ほんのちょっとだけ財宝をいただいた。 それを、心の狭い山賊たちは執念深く追いかけてくる。 どうやらいただいたお宝の中に、なにやら秘密が隠されているらしい。 だが、あんな大事件にまきこまれることになろうとは……。 とんでもねー美少女の呪文が炸裂する痛快ユーモア・ファンタジー。 第1回フアンタジア長編小説大賞準入選受賞作。 ●花梨さんの書評
一癖も二癖もあるキョーレツな登場人物達の痛快なやり取りが面白いです。 世界の説明を『棒の上に乗っかっているパイ』、 魔法の理論については『魔王に「お前を殺すのを手伝ってくれ」と言うのはナンセンス』等、 難しい単語で飾りたてることだっていくらでもできるのに、分かりやすくかみくだいた表現…… 場合によっては身もフタもない解説をするところも好きで、ぐいぐい世界に引き込まれました。 私はRPGゲームはやらないし、 正直「剣と魔法の世界」「勇者の冒険」系は苦手意識があったんですが、 友人に薦められて、型破りなキャラクターと独特の世界にすっかりはまってしまいました。 普段は大食いと破壊と盗賊いぢめが趣味なのに、義理と人情はしっかりあって、 なんだかんだいってやっぱり女の子なリナが可愛いです。
(ここからネタばれ) 常に笑顔で、都合の悪いことは全て「それは秘密です」。 まるでお役所のような魔族社会で生きる、ファンタジーなのに妙に現実的な中間管理職。 ほんとは強いのに、リナ達に関わるとどつかれたり悪ノリしたり、敵か味方か、 登場するたび何を企んでいるのかまったく分からない彼に夢中になりました。 (ネタばれ終了)
独特な効果音と「!」が大きなフォントで出てくるところが、最初ちょっと気になりました。 初めてこの作品を読んだのが小学生の頃でしたので、 分かりやすかったし臨場感もあって楽しかったのですが、 子供心に「小説で文字サイズ変えるって、ありなんだ」 「そういう表現なしでも十分面白いのにな」とも感じていました。 ●火暮さんの書評
僕の兄が持っていて、面白いから読んでみな、と言われて読んだのがきっかけです。 読んでみて、こんな面白い本があったのかぁぁ! と純粋に思いました。 いや、ほんとに15年以上も前の作品とは思えません。 ライトノベルに(もっといえば小説に)僕をはまらせてくれた作品です。 なんといっても、この砕けた文章がいいんです! 普通なら「そういうこともあったかもしれない。」と書くところを、 「そーゆーこともあったかなぁ…」って書いてあったり。 それでいてシリアスなところはしっかり分けて、文学的な表現を使っています。 アクションシーンもはらはらさせてくれるし、最高です! まだ読んだことのない人。ぜひ読んでみてください!
明るくて前向き。 敵がどんなに強大でも絶対に諦めない。 そんなところが好きです。
●黒糖さんの書評
多分、後々でてくるラノベの下地になった作品。 大人気ファンタジー小説となった『魔術士オーフェンはぐれ旅』 モロにこの作品の影響を受けているように見えます。 「悪人に人権はない!」と言い切る、 はじけまくった主人公の一人称で語られる物語は肩もこらなくて笑えます。 第1回フアンタジア長編小説大賞準入選受賞作で、 1990年に出版されたかなり昔の作品です。 でも現在1×才の私でも普通に読めました。 内容は全然古くなんかないです。 アニメ化は三度、映画化、ゲーム化も何度かされています。 ラノベ書く前に、スレイヤーズを読んでほしい、と言いたい。
あえて決めるとするなら主人公リナ。 男二人が敵の強さに諦めかけている時にさえ、 希望を捨てないで頑張る彼女の姿はカッコいいです。
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