ファンタスティックフォーチュン2 2次創作アロランディアの凶星
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第3話 紅の壁
それから一行は中央通りの瀟洒なレストランに入った。 古今東西の料理が何でもそろうという、与太話に近い謳い文句で客引きをする有名な店だ。 ハイテンションなウエイトレスが、『当店では世界中のどんな料理でも注文いただけます』と不敵に一行を迎え入れる。 「……それなら、ペペロンチーノ族の南国風カリブ炒めバニラ風味できる?」 イタズラ心を催したアクアがでたらめな料理名を口にすると、彼女は冷凍魔法でもかけられたように硬直した。冷やかしに対する理論武装ができていないらしい。 「アクアさん、そういう冗談はやめない。店員さんがかわいそうです……」 ヨハンにたしなめられて、アクアは注文を取り消す。別のウエイトレスが、引きつった営業スマイルを浮かべて、彼らを窓際の空きテーブルへと案内した。周囲に配置された観葉植物が、見る者を和ませる森の息吹を発散している。 「どうやら、相変わらずのようで安心したぞ。小生意気じゃないアクアなんて、アクアじゃないもんな」 テーブルに座ると開口一番、ユニシスが憎まれ口を叩いた。 「……むっ。どういう意味よ?」 思わずカチンと来て、アクアは柳眉を逆立てる。 「元気になって、よかったって意味だよ。別にそれ以上の意味なんかねーよ」 「……ふん」 もっと素直に相手を気遣えないモノだろうか?ふんぞり返るユニシスにアクアは軽い失望を覚える。 彼女は鼻息も荒く、彼の隣に腰を下ろした。 「あなたたち、遠慮せず何でも好きなモノを注文しなさい。今日は出血大サービスです」 「やった! さすが先生。太っ腹ですね」 大見得を切る師に、子供らは現金な歓声を上げる。喜々としてアクアとユニシスは1つのメニューを覗き込んだ。寸前までいがみ合っていた経緯も忘れ、顔がくっつくほど寄り添いながら紙上の料理を注視する。 「そうやってくっついていると、ホントの兄妹みたいですね」 朗らかに言ってのけたヨハンの指摘に、2人は地震にでも遭ったように目を瞬いた。彼女らは残映を残すほどの勢いで距離を取ると、敵意を孕んだ視線をお互いにぶつける。 「べ、別にこんな奴、妹なんかじゃないですよ」 「……ユニシスなんてお兄ちゃんじゃないもん」 売り言葉に買い言葉の応酬。交差する視線にことさら悪意がこもる。 「いや。喧嘩するほど仲良いとも言いますからね。さ、何でも頼みなさい」 だが、ヨハンは満面の笑みを浮かべて、弟子たちの言葉を一蹴する。さきほどの一件で、もう和解は成立していると見ているらしい。 「……そうね。じゃ、わたしは例によってオムライス。この店のオムライスを死ぬほどたべたいな」 アクアはメニューに目を落としながら、夢見心地で宣言する。ヨハンに一言返したかったが、これ以上TPOをわきまえない兄妹喧嘩するのは避けたいところだ。 と、その瞬間、彼女は空間に波紋のように広がる気配に表情を強張らせた。 「これは……?」 魔法使いとして鍛えられたアクアの第六感が捕られたのは、世界を書き換えようとする魔の触手だ。空間に張り巡らされていくソレは、見習い魔法使いの彼女から見て、ほれぼれするような複雑にして精緻な呪式だった。 何者かが因果律に干渉し、世界に自らの意志を反映させようとしてる……しかも、その式の高度さから考えて、単に炎や風を発生させるといった初歩的な魔法ではありえない。そう、おそらくこれは空間にある種の力場を発生させるための式だ。 「うん?なんだ?……誰かが結界を張ろうとしているみたいですよ先生」 ユニシスも気づいたのか、アクアからメニューを引ったくりながら師に進言する。 「そうらしいですね。でも変です。この付近の結界設置作業はすでに終了しているハズ……」 顎に手を載せ、ヨハンは思案顔になった。基準を超える高度な魔法の使用は、魔法院を取り仕切るヨハンの許可を受けなけばならない。特に結界のように特定の場所を閉鎖してしまうような魔法は、犯罪に使われる可能性が高いためどんな小規模な物だろうと使用には申請が義務づけられていた。 「……結界発動用の魔法デバイスの呪式板がこわれちゃって、なおしているだけじゃないの?」 「そういうこともあり得るのですが……」 プライベートの顔から、魔法院長の顔に変わりつつある師の表情にアクアは胸をざわつかせた。せっかくの彼との楽しい食事が中止されてはたまらない。 「おおかたコイツの言う通りだと思いますよ。災害対策用の結界に不具合が生じたら、まず修理が先決ですからね。今日は先生はお休みですから、判断を仰ぐ前に修理を始めたんでしょう。良くあることですよ。気にしない気にしない」 ありがたいことにユニシスが援護射撃をしてくれた。 ヨハンは迷ったように視線を泳がせていたが、やがて破顔する。 「わかりました。そうですね。今日はアクアさんのお祝いが優先です」 「そうそう。今日はわたしがしゅやく」 軽口を叩きながらもアクアは胸中で喝采を上げていた。それにしても、間の悪いときに結界の修理などしてくれるものだ。犯人を見つけたら、あとで一言なりとも文句を言いたい気分である。 「……それで、先生。わたしがいない間、なにか変わったこととかなかった?」 アクアは弾んだ声で、世間話を振った。 「いや、特には……。そうですね、強いて上げればマリンさんがまた魔法の制御に失敗して、教室の壁に穴を開けたくらいでしょうか」 「あいつ星の娘候補のクセして、魔法はからっきし下手なんだよな。てっいうか、なにやらせても下手だぜ」 うんざりした顔で、ユニシスはマリンをこき下ろす。マリン=スチュワートはアクアと同じ星の娘候補であるが、とにかく不器用で要領が悪いことで知られていた。「顔はかわいいけれど、頭はかわいそう」という陰口まで叩かれている始末である。 「……それは禁句よ」 「まあ、一生懸命なのは認めますけどね。どうも彼女はオタオタしているというか、メンタリティに問題があるように感じます」 それから料理が運ばれてくる間、3人は談笑に花を咲かせた。アクアはおしゃべりに夢中になり、もう先ほどの結界騒動のことなど頭から消え失せていた。 だが、楽しいひとときは突如、終わりを告げることになる。 「しまった、計られた……!」 悲鳴に近い声を上げ、ヨハンが椅子を蹴立てて立ち上がった。 「どうしたの先生?」 漲るほどの緊張感を発散する師にアクアは面食う。 しかし、彼女もすぐさま彼の豹変の原因を知ることになった。 先ほどから、この付近の空間をターゲットとして編み上げられていた結界魔法に劇的な変化が起こっていた。高度ながら、アクアにも理解可能だった呪式は、いつの間にか全く未知なるモノに変貌している。 『ドッペル・スペル』。 アクアの脳裏に閃く単語は、軍事用に考案された魔法技術だ。発動させたい魔法と似た呪式を重複して用意し、本命の魔法を発動寸前まで敵に悟らせぬようカモフラージュするというものである。これは魔法戦闘の達人でもない限り見破るのは難しい。ましてやここは平和な市街地、誰が『ドッペル・スペル』の可能性に思い至るだろうか? 「2人とも、今すぐここから離れて騎士院に通報しなさい! 何が目的かはわかりませんが、これはテロです。相手は市街地のど真ん中で極大魔法を使おうとしています!」 複雑怪奇な呪式が、猛進と呼ぶに相応しい勢いで構築されていく。常識では考えられない、電撃侵攻。桁外れというか、デタラメな勢いだった。 アクアとユニシスが色を失って立ち上がったその時、世界の有り様は塗り替えられた。 窓枠から差し込む光が、斜陽のごとき紅に変わる。まだ昼時にあるにも関わらず、レストランは黄昏の世界に沈んだ。 「……先生。あれ、なに……?」 アクアは酸欠の魚のように口を開閉しながら、窓の外を指さした。 そこにあるのは、夕暮れの光が凝結したような紅の壁だ。手を伸ばせば触れられる距離にある半透明なそれは、店の周りをすっぽりと覆っている。 それは魔法院が災害対策用に街の各所に設置している結界に酷似していた。ここ数年、島国アロランディアは異常気象に悩まされており、年に何度も襲来する台風への備えとして、建造物を風雨から守るための結界を敷いていた。 いったんは騒ぎかけたレストランの客たちは、すぐに興味なさそうに歓談と食事を再開する。魔法の知識に疎い彼らは、単純な結界の誤作動とでも思ったのだろう。結界を発動させる魔法デバイスは、ちょっとした外部からの刺激を台風や嵐と誤認することがある。 だが、魔法院の一員として、結界設置作業にも参加していたアクアは、それが災害対策用の結界などではないことは一目でわかった。結界の効果範囲が狭すぎるのだ。災害対策用の結界は、数十軒の民家を覆い尽くす形で展開する。 「……これは殲滅戦用に考案された軍用結界魔法ですね。」 血の気の失せた重苦しい顔で、ヨハンが注釈を加える。 その言葉の意味をアクアは一瞬、計りかねた。『殲滅戦用に考案された軍用結界魔法』……なんとも非現実的な響きである。それ風聞でしか耳することのできない、日常から遠くかけ離れた異世界の言葉だ。 そんな彼女の心情を置き去りにして、周囲の空気の質が一変する。それは嵐の前の静けさであり、魔法が弾ける寸前の静寂だった。 「いけない2人とも、私のそばに……!」 ヨハンの警告は、耳をつんざく爆音に呑み込まれた。床が一斉にめくれ上がり、業火が灼熱の津波となって吹きあがったのだ。 紅蓮の奔流は、店内のあらゆるモノを呑み込み破壊の洗礼を浴びせた。悲鳴と怒号が交錯し、客たちは人間たいまつと化してのたうち回る。 だが、まるで炎が触れることを避けたかのように、アクアとユニシスは火傷どころか、服に焦げ目1つ作っていない。 身体の周りを慈母のごとく包み込む柔らかな光――とっさにヨハンが展開した耐熱用に特化した魔法障壁が、彼女らを暴虐の炎より救ったのだ。 「……先生!」 アクアの目に映ったヨハンは、場違いなまでに静かに瞑目し呪文を高速詠唱していた。 3人分の耐熱魔法を使いながらのさらなる魔法の行使。通常の魔法使いのキャパシティをはるかに凌駕する荒技である。彼は、脳神経が焼き切れるほどの速度で呪式を演算、構築しているのだ。 「灼熱の意志はここに有り。金のたてがみを誇るがごとく……!」 ヨハンの掲げ持つ杖が、内側からの圧力に耐えかねたように膨張、変形する。周囲の物質を分子にまで砕いて吸引、補填し、本来あるべき姿を再構築しているのだ。 対魔狙撃砲『メルカバー』。円筒状の形に生まれ変わったソレは、ヨハンが10数年の時をかけて作り上げた魔術理論の結晶である。木や草、水、大地といった自然界に存在する森羅万象から、魔力を強引に奪い取って稼働する魔法兵器だ。 脈打つかのように明滅する幾何学模様が、メルカバーの砲身を幾重にも取り囲む。それら1つ1つが、世界の法則をねじ曲げるための呪式である。本来視認できぬハズの呪式は、膨大な魔力の循環によって空中に光の軌跡となって現れていた。 天を向いた砲口の奥、凶猛な光が収斂される。 「踊れ我が手で!」 ヨハンが魔法を完成させたのと、火柱に貫かれた天井が断末魔の軋りを上げながら崩れ落ちてきたのはほぼ同時だった。 太陽が地上に生まれたに等しいマズルフラッシュが、アクアの目を灼く。 「……うっ!」 世界が白一色に塗り替えられた。爆裂した大気が押し寄せ、殴りつけるような爆音が彼女の聴覚を打ちのめす。 メルカバーの砲口より放たれた閃光は、火系統の最上級攻撃魔法にも匹敵する猛火となって天を灼いた。この兵器は、魔法の威力を何十倍にも高めて打ち出す増幅器なのだ。その余波は、その場にいた全ての人々の耳目を直撃し、ことごとく麻痺させてしまう。 静寂が降りる中、最初に動けたのは術者であるヨハンと人外の存在になったアクアだけだった。 「……そんな」 しかし、頭上を見上げたアクアの口からこぼれたのは快哉ではない。 きれいサッパリなくなってしまった天井の代わりに頭上を覆っているのは、不吉な紅のドームだ。 ヨハンの放った一撃は、結界を破壊するまでに至らなかったのである。 「弱りました。私としたことが……また、読み違えましたね」 苦虫を噛み潰したような顔でヨハンがうめく。周囲では相変わらず炎が踊り、無辜の人々を蹂躙していた。 「市街地への被害を考えて、基本的な炎の魔法を増幅しただけの弾丸を撃ちましたが……まさか、この結界がこれほど堅固とは……敵はおそらく魔法戦闘のプロフェッショナル……」 師の口調にあるのは、絶望の響きだ。神に見捨てられた罪人のように肩を落としている。 「……先生、なにあきらめているの?もう一度、もっと強力なのを放てば……」 「無理です」 アクアの訴えをヨハンは言下に否定した。 「この地にあった魔力はすべて今の一撃で消費してしまいました。結界によって、外界との繋がりが断たれている以上、もう一度メルカバーを使用できるほどの魔力を集めることはできませ……」 言葉の途中で彼は貧血でも起こしたようによろめき、うずくまってしまう。その唇は青ざめ、小刻みに震えていた。酸欠によるチアノーゼ反応だ。 「……せんせい!?」 アクアは、弾かれたようにヨハンのもとに駆け寄った。 火災で一番恐ろしいのは、炎ではなく酸欠である。溶鉱炉に放り込まれたような高熱の中、土気色に変わった師の顔はゆらゆらとゆらめいて見えた。今こうしている間にも、酸素は際限なく吹きあがる炎によって貪欲に消費されている。 魔法障壁は、熱をシャットアウトすることはできても酸素までは生み出させない。見れば、焼ける床に転がったユニシスも、苦しそうに喉をかきむしり酸素を求めて荒い息をついている。 強固な結界によって効果範囲の内外を分断し、炎と酸欠による二重攻撃で中の人々を殲滅する……それが、この恐るべき魔法の正体だった。人々は炎に巻かれ、あるいは酸素を求めて高温の大気を吸い込み次々に絶命していく。 「先生、ユニシス……み、みんな……死んじゃう?」 回避不能の最悪の未来が、アクアに重くのしかかる。 さすがに足が震えてきた。 なんだか周りの風景がひどく嘘臭い。悪夢よりも不確かで、色褪せて見える。 今、足の裏で踏んでいるのは確かに床なのか。 耳に届いてくる悲鳴は偽物じゃないのか…… なにもかもが、ウソであるような気がする。気がしたかった。 「アクアさん……ユニ……」 現実感を喪失しつつあったアクアは、その声にはっと我に返った。 見れば、もはや虫の息となったヨハンが譫言のように自分とユニシスの名前を繰り返している。彼の身を守る魔法障壁の輝きも、体調に合わせて消滅寸前にまで弱まっていた。 それでも、ヨハンは懸命にアクアとユニシスの魔法障壁の維持に努めている。 「……せんせい」 死神の鎌を喉元に突きつけられた彼を見て、アクアの身体に熱い力が漲った。魔力のように計量化できる「分かりやすい力」ではない……もっと分かりにくくて、心の底から湧きだしてくるような不可思議な力。 それが、彼女の心に巣くっていた絶望という魔物を追い払う。 「先生、これを預かっていて……」 アクアは、抱えていたティディベアをヨハンに押しつけた。意を決すると、そのまま紅の壁に向かって疾走する。 「……や、やめなさ……!」 ヨハンの声が追いすがってきたが、彼女は無視した。勢いを乗せた渾身の右拳を憎き結界に打ちつける。 それは外見そのままの非力な少女のパンチではない。魔獣の遺伝子を元に作られた人工筋肉に換装されたアクアの拳打には、城門を打ち破る破城槌にも匹敵する破壊力が秘められている。 それでもこの結界を破壊するには荷が勝ちすぎた。 鉄を殴ったような衝撃と共に、二の腕付近までの組織が崩壊する。 紅の壁は、流動する高エネルギーの塊である。そこに生身で触れることは、煮えたぎるマグマに突っ込むに等しい。 しかし、アクアはひるまない。残った左拳も同様に叩きつける。 この身は、偽りの身体。いくら壊したところで惜しいとは思わない。例え、ここで再び死の暗闇に墜ちようともヨハンとユニシスだけは救ってみせる。その狂おしいまでの一念が、アクアを暴挙に走らせていた。 痛みは無い。だから、怯えないし、ためらなわい。 結界に触れた瞬間、見えない魔物に食いちぎられたように左腕が消滅する。 だが、その時には、すでに右腕の再生は8割がた終わっていた。 これこそアクアの身に宿った死を超越する力。リジェネレーションシステムだ。 アクアの左胸には『無限心臓』と呼ばれる心臓の役割を兼ねた魔法デバイスが埋め込まれている。これは、身体の欠損によって生じる生体電流の乱れを感じ取って、復元魔法を発動させるための装置だ。治癒ではなく復元。壊れた身体を治すのではなく、1から設計図通りに作り上げるのである。 『無限心臓』は稼働に必要な魔力の供給を、術者や外界ではなく第三世界に求めていた。幻界と呼ばれる異界とリンクを繋ぎ、そこから魔力と復元に必要な元素を際限なく汲み上げるのである。これによって可能になった復元魔法の高速永続は、アクアに竜族をもしのぐ不死性を約束していた。まさに神域に到達せんとする禁断の秘術。魔法の常識を覆すオーバーテクノロジーである。 「てやぁああ……!!」 叫びと共に、魔拳を叩き込む。 一発殴ると、すかさず二発目を。二発殴ると、すぐさま三発目を。三発殴ると、かててくわえて四発目を。五発目、六発目、七発目八発目九発目十発目十一十二十三……。破壊と再生を繰り返す腕から、拳の豪雨を降り注ぐ。 結界と少女の極限の根比べが始まった。 (……はやく、はやくこわれて……!) アクアは焦燥に駆られるまま、しゃにむに拳を振り続けた。 早くこの結界を破壊しなければ、ヨハンやユニシスの身体が持たない。それにリジェネレーションシステムとて無限に続くモノではない。限界を超えた酷使に、『無限心臓』が悲鳴をあげていた。このままではいつオーバーヒートするかわからない。もともと、こんな無茶な稼働を想定して作られたものではないのだ。 血液が蒸発する異臭と、タンパク質の焦げる悪臭がアクアの嗅覚を刺激する。むせかえるような空気の中、彼女は決められた行動を繰り返す自動人形のように連打を続けた。 やがて度重なる衝撃は、徐々に紅の壁にダメージを蓄積し…… その表面にヒビを走らせた。 亀裂は重ねて加えられる拳によってその領域を拡げ、遂には穴となる。 その瞬間、結界はガラスが割れるような音を立てて崩壊を起こした。小さな穴が堤防を決壊させるように、紅の壁は世界に有り続けるための力の均衡を失い解け崩れていく。 「……やった」 力つきたアクアは、がっくりとその場に膝を突く。 結界からの反動によって、着衣は原形をとどめぬほどボロボロになっていたが、そこから覗く裸身は滲み1つ無い雪の色をしていた。 果たして間に合ったのか? 彼女は2人の安否を確かめようと、背後振り向く。しかし、もうもうと立ちこめる噴煙と残り火のため視界が悪く、ここからではなにもわからない。そのまま這ってでもヨハンの元に行こうとするも、狂った鼓動を打つ心臓はアクアにそれ以上の力を与えてはくれなかった。 混乱した街人たちの喧噪が降り注ぐ中、彼女の視界は闇に沈んだ。 第4話 暴徒 「説明をしろ! 説明を!」 「いったい、今回のアレはなんなんだ!?」 魔法院の前に集まった群衆たちは、憎悪のこもった訴えを黙して開かぬ門にぶつけていた。 彼らは一様に興奮し、口から泡を飛ばして罵詈雑言を吐いている。 「いますぐ犯人を連れ出せ! リンチにしてやる!」 中には、怒りに駆られるまま大理石の門を蹴飛ばしている者までいた。 もちろん、彼らがいくら暴れようとも、対魔法戦闘を想定して作られた魔法院の門には傷どころか、汚れ1つ付かない。 魔法院は、この国の要所である神殿への道をふさぐ砦としての機能を付加されていた。聖堂を彷彿とさせる優美な外観をしているが、それは建て前。その実は、何重にも張り巡らされたスペル・トラップと防御結界により鉄壁の牙城と化している。 暴徒がいくら喚き立てたところで、この中に立て籠もっている魔法使いたちは何ら痛痒を覚えない。 「ふん、愚民どもが吠えよって」 眼下の群衆を、魔法使いたちは虫けらのように見下ろしてせせら笑う。 魔法は誰にでも伝授される技術ではない。厳しい選定試験を突破したエリートにのみ授けられる英知なのだ。 呪式を演算構築するには、月齢や天候、地形、大気中の魔力の濃度なのど諸要素を勘案する必要がある。その計算能力と魔法使用のための膨大な知識・技術を獲得するには、凡人では荷が重すぎた。 その自負が、魔法使いたちに、ある種の選民意識を植え付けているのである。 「候補様、あのような者たちを見ていては目が腐ります。ささ、不在の院長に代わって今日は我らが講義をしてさしあげましょう」 胸が締め付けられる思いで窓辺に立っていたアクアに、彼らは卑屈な笑顔で話しかける。 アクアが星の娘としてこの国の頂点に立ったときのことを考えて、彼らは歯の浮くようなおべっかを使っているのだ。権力という甘い汁にたかる蟻……それが見抜けぬほど、彼女は愚鈍ではない。 「……必要ない。1人でべんきょうするわ」 アクアはすげなく彼らの申し出を拒むと、窓辺から離れた。なおもしつこく甘言を弄してくる者もいたが、無視して振り切る。 もっとも、ささくれだった今の気持ちでは勉強する気など起こらない。アクアは、群衆から放たれる濁流にも似た憎悪の奔流に圧倒されていた。 魔法院への抗議とは、すなわち魔法院を統括するヨハンへの抗議である。 「出てこいヨハン=ハーシャル、この国を堕落させる悪魔め!」 口汚い罵倒の中には、あからさまにヨハンを侮辱するものまであった。それらの言葉は、毒針となってアクアの心に突き刺さる。ヨハンを敬愛する彼女にとって聞くに堪えないものだ。 アロランディアの民は、魔法を、人間を大量殺戮する悪魔の技術として毛嫌いしていた。 15年前、超大国ダリスが魔法を軍事利用し、その圧倒的武力によって一大戦争を起こしていたからだ。天災規模の破壊力を持つ極大魔法をいくつも開発したダリスは、屍山血河を築き、大陸全土を恐怖のどん底に突き落とした。 武勇が勝敗を決する時代が終わり、魔法が戦局を左右する時代が来たのである。かつては、単なる大道芸くらいにしか思われていなかった魔法は、その急進的な進歩によって畏怖の対象となった。 大陸の脅威に対抗するため、アロランディアでも魔法を研究し、魔法使いを育成するための魔法院が設立された。しかし、神の化身に守られ、怠惰な平和に慣れきった民たちは、この時代の変化についていけないらしい。 星の娘に頼るだけでは、もはや枕を高くして眠ることなどできないというのに…… 「……これで魔法院の株は、だいぼうらくね」 アクアは暗澹たる気持ちで、ため息をつく。 軍用結界魔法の標的にされたレストランは跡形もなく全壊。中にいた人間は、アクアたち3人を除いて全員が死亡した。その数、なんと従業員を入れて25名。死体は原形も残らず見事に火葬されていた。 残された遺族が、魔法使いに対してどんな感情を持つかは火を見るより明らかである。そして、群衆はこの魔法院にこそ事件の犯人がいると考え、押し掛けてきているのだ。 そんな彼らに弁明など無意味である。例え百万言費やしたとしても、群衆の怒りを鎮めることはできないだろう。唯一、犯人を捕まえ、彼らに差し出す以外には…… 「……てめぇら、勝手なことぬかしてんじゃねぇ!」 かすかな怒声が、正門の方角より聞こえてきたのはその時だ。常人には聞き取れぬほどに薄れたものだったが、聴力も強化されているアクアにはそれを拾うことができた。 声変わりしていない子供独特の甲高い声。なにより、そのやたら威勢のいい口調には馴染みがあった。 (ユニシス……あのおバカ……!) アクアは慄然として、声の主に対して胸中で罵声を浴びせる。火に油を注いで乱闘にでもなったら、それこそ魔法院の悪名は確固たるものとなる。そもそも暴徒と化した民たちの前に出ることが自殺行為だと気づかないのだろうか? 彼女は押っ取り刀で、正門に向かって駆けた。 「今回のテロではヨハン先生まで巻き添えになっているんだ! 魔法院に犯人がいるわけないだろうが!?」 啖呵を切るユニシスの声が響いてくる。ケンカ買ってやるぜと言わんばかりの完璧な攻撃口調だ。 「そんな言葉に乗るか! 魔法使いどもの抗争に巻き込まれて殺されるなんて、俺たちはまっぴらなんだよ!」 「そもそも、今回の事件では候補様まで被害を受けているそうじゃないか! ああ、なんと、おいたわしい……この責任、魔法院はどう取るつもりなんだ!?」 「お前のような子供じゃ、話にならん! ヨハンを出せ!」 正門に近づくにつれ、押し問答を繰り返す怒鳴り声が大きくなっていく。 限りなく心臓に悪い一触即発の状況だ。火の手の回った火薬庫に消火に向かっているような気分である。1秒1秒がもどかしく、アクアは人工筋肉の瞬発力を駆使して疾風のように駆ける。 「ユニシス、なにやっているの……!?」 彼女が正門脇の通用門から外に出ると、群衆にどよめきが走った。 「なんだ、また子供か!? 魔法院はまともに応対する気があるのか!?」 浴びせられる剥き出しの敵意。だが、それは一枚岩ではなく、ところどころで息を呑む戸惑の声も挙がっていた。 「……お、おい、待て! 魔法院に住む12,3歳ほどの銀髪の少女って……」 「お、俺は星読みの儀でお見かけしたことがあるぞ! 星の娘候補アクア様だ!」 その一言で、敵意は塩が引くように消え去り、憧憬とおののきに変わる。 彼らは一瞬、鼻白んだかのように動きを止めた。だが、すぐに目を血走らせてアクアに詰め寄る。 「候補様、なぜこんな悪魔の巣窟にいらっしゃるのです!?」 「人殺しの技術なんて学んではいけません!」 「我らが神殿に嘆願しますが故、なにとぞ住居を移してください! 魔法使いどもなどに教育を受けたら、純真な貴女様のお心が穢れてしまう!」 さすがにコレには面食らった。 切実に訴える彼らは、本気でアクアの身を……ひいてはアロランディアの未来を憂いているのだ。津波となって押し寄せてきた彼らの気迫に呑まれ、彼女は言葉に詰まる。 「バカ、何で出てきたんだアクア!?」 ユニシスが血相を変えて叫んだ。彼なりの気遣いのつもりなのかもしれないが、アクアは全身の血が凍り付くのを感じた。 大地の女神エーベの生まれ変わりとされる『星の娘』は、アロランディアの人々にとって、神聖不可侵の存在である。『星の娘』の導きにより、この国は今まで繁栄と平和を謳歌してこれたのだ。例え『候補』といえど『星の娘』に対する暴言は、絶対のタブーである。 「お前は、勉強があるんだろうが!? 邪魔だ、引っ込んでろ!」 だが、5年前、ヨハンと共にこの国にやってきた異邦人であるユニシスにとって、『星の娘』とは信仰の対象でもなんでもなかった。故に普段、なんの気兼ねもなく、まさに年下の妹に接するようにアクアを扱ってきたのだ。 ヨハンの影響力が絶大な魔法院の中ではそれは許されていた。しかし、一歩外に出ればそれは違うということを、彼は愚かにも失念していたのである。 「何だと貴様!?」 噴火のごとき民たちの怒号が沸き上がった。 わずかに残ってい彼らの理性が、瞬時に蒸発する様をアクアは目の当たりにする。 「こ、候補様に向かって……!」 「このクソガキ、血祭りに上げてやる!」 雪崩を打って群衆がユニシスに襲いかかった。それこそ獲物にたかる飢えた獣のような暴力。 彼は抵抗する間もなく地面に引きずり倒され、暴徒たちから袋叩きにされる。 何十という拳や蹴りが、その身に容赦なく降り注ぎ、あっというまに美貌が醜悪に腫れ上がった。 「や、やめて……!」 アクアは泡を食って止めに入るが、興奮した群衆は聞く耳持たない。 彼らは、リンチの相手を逃がさぬようにすかさず円陣を組んで取り囲む。荒々しい殺意で統一された迅速な動き。人だかりの山に隠れて中心のユニシスの状況は、まったくわからなくなった。 「死ね悪魔の子め!」 人体の軋む音と共に、悲鳴がほとばしる。人殺しの技術を嫌う者たちが巻き起こす、暴力の嵐。我を忘れた彼らを言葉で止めることは不可能だ。 「ユニシス……!」 アクアは人混みを掻き分け、なんとか彼を救おうとした。ユニシスはなにかと意地悪をしてくる、小姑にも似た義兄であるが、それでも1つ屋根の下で暮らしてきた仲である。たまに手の平を返したような優しさを見せる彼のことは、口で言うほど嫌いではなかった。 自分が身体を張って彼を庇えば、暴走した人々も矛を収めてくれるかもしれない…… そう考えたアクアは、小さな体躯と外見に似合わぬパワーを駆使して、巧みに暴力の中心地に近づいていく。 だが、その拍子に、巨漢のうち下ろした拳が運悪く、ユニシスではなく彼女の頭を捉えた。 「……っ!?」 鈍い音共に、側頭部から石畳の路面に叩きつけられる。 目の奥で火花が散り、なにか生暖かくぬめるものが頭の横から滲みだしてくるのがわかった。 「な、な、なんてことを!?」 アクアに気づいた中年女性が、ヒステリックな金切り声を上げた。 それまで怒りに駆られて暴走していた人々の動きが、まるで落雷に打たれたように止まる。 (……まずい) 朦朧となりながらも、アクアは唇を噛んだ。彼女の身に備わったリジェネレーションシステムは、意志とは無関係に条件反射的に発動する能力である。 正体を隠せという神殿でのソロイの言葉が脳裏に蘇る。群衆の目の前でこの力を披露することは、できれば避けたい事態だった。 「緑の癒し手よ。我はこう……」 アクアは、人々の目をごまかそうと慌てて治癒魔法の呪文を唱えた。それと同時に、『無限心臓』によって欠損した体組織の再構成が行われ、時を逆戻したかのように頭の傷が消えて無くなる。 「……あ、アクア?」 ボロぞうきんとなったユニシスが、震える声を発した。間近にいるとはいえ、人に遮られて、自分の怪我の具合がわからないのであろう。 また、とっさのことだったため、アクアは単に呪文を唱えただけで、呪式を組んではいない。そもそも生体に作用する治癒魔法は、傷の具合を調べてから適切な調整を加えねばならず、一瞬で発動させることなど技術的に不可能だ。 なぜ、意味もなく呪文を唱えたのか、魔法使いである彼には不可解に映ったかもしれない。 不調を演じ、アクアはよろめきながら立ってみせる。 「……ひどいわね。なにか、わたしに恨みでもあるの?」 彼女は半眼になって、自分を殴りつけたであろう巨漢を睨み付けた。痛みを堪えているかのように、顔をしかめる演技も忘れない。 「も、申し訳ありません。候補様!」 厳つい顔をした、いかにも荒くれ者然としたその男はその場に土下座して見せた。丸まった背中は、まるで母親にしかられる幼児のように小刻みに震えている。 アクアは冷然と彼を見下ろすと、ありったけの威厳を込めて言い放った。 「……消えなさい。いますぐ、この場から……」 それから周囲を威圧的に見回わす。そこにいるのは、寸前の威勢など欠片もなくなった人々だ。 怯えた目を向ける彼らに対し、氷刃のごとき口調で命じる。 「……あなたたちもよ」 「ひっ!」 群衆は悲鳴を上げ、蜘蛛の子を散らしたように我先へとその場から逃げ出した。 星の娘を絶対視する彼らの慌てぶりは、滑稽なほどであった。 「……へっ。逃げ出していくぜ……神様に頼りっきりのヘナチョコ野郎どもが!」 元の顔がわからなくなるくらい痣だらけになったユニシスが、憎々しげに吐き捨てる。これだけ殴られて、まだ気概を失わないとは、たいしたものだ。もっとも、それを賞賛するような気持ちなど、アクアには皆無だった。 「ユニシス……今回という今回は、あきれたわ。このおバカ」 兄妹の立場が逆転した、尊大なお姉さん口調でとがめる。 普段から、ユニシスは魔法院を敵視する近隣住民とトラブル続きの毎日だった。だが、それは罵り合い程度のもので、今回のように暴力沙汰にまで発展するものではなかった。 「うまく助かったからよかったけど……こんな無茶をまたやるようなら、いつか本当に殺されるわよ。だいたい問題をおこして困るのはユニシスじゃなくてヨハン先生なんだからね……先生に迷惑かけてへいきなの?」 正論に、彼は大の字に倒れたまま気まずそうに押し黙った。ヨハンの名は、彼にとっては星の娘の数百倍以上の権威である。 もっとも、魔法院とヨハンを罵倒されて腸が煮えくりかえっているのはアクアも同じだ。彼の気持ちは痛いほどわかった。 「そんなことより、アクア。お前、頭の傷は大丈夫なのかよ?」 ユニシスは、半身だけ身を起こしたながら不安げに尋ねた。 いまさらながらに気づいたが、ツインテールの銀髪は流れ出た血で赤く染まり、羽織った水色のローブにも血痕がべっとりと付着していた。 「へ、へいきよ。あまりたいしたことなかったから。それより、ユニシスの傷の方がしんぱいだわ。取りあえず治癒魔法をかけるから、医務室に行こう」 「平気って、おまえ。そんなわけ、あるか!?」 ユニシスは、アクアの差し出した手を振り払って、真っ向から彼女を睨み付けた。ごまかしなど許さないと言わんばかりの真摯な瞳が向けられる。 「良く見せてみろ! とにかく止血をって……あれ、血、もう止まっているのか?」 彼は毒気を抜かれたような表情になる。 手当てもしないうちに流血が短時間で止まるなど、彼女の身の有様から考えて有り得ないことだ。 「ま、魔法をつかって止血したのよ。ほら、わたしって、ゆうしゅうな魔法使いの卵だから……」 アクアは、どもりながらも傲然と胸を反らして弁明する。 我ながら張りぼてにも劣る下手クソな嘘だと思うが、それ以外にこの異常現象を説明する方法が無かった。 「魔法? お前の腕で? いつ?」 案の定、ユニシスはまるで納得してない。疑問符を浮かべた顔で、さらに質問を重ねた。 「……う、うるさいわね。とにかく、大丈夫なんだから、あれこれ詮索しないの」 「何言っているんだ、お前。頭から血を流したんだぞ? ちゃんと手当をしなくちゃ、今は平気でも後遺症が出るかもしれないだろ!?」 邪険に手を振る義妹を、ユニシスは口から泡を飛ばして諭した。 まったくの正論に、さきほどとは逆にアクアの方が押し黙る。彼女は、うまい言い訳を考えて、高速で思考を巡らせた。 なんとか、この場を収めなくてはならない。 「アクア様! 大丈夫でございますか!?」 「お怪我は!?」 その時、蒼白となった魔法使いたちが、先を争うように正門から飛び出してきた。 アクアが血に濡れていることに気づくと、彼らは恐慌を来したかのように彼女を取り巻く。 院長不在のおりに星の娘候補にもしものことがあったら、彼らの首が飛ぶ。職を失うのではなく、実際に飛ぶかも知れない。 「なんということだ、あの愚民どもめ!」 「す、すぐにアクア様を医務室にお連れしろ! それから院長に連絡だ!」 「馬鹿者! それよりとにかく治癒魔法をおかけすることが先決だろうが!?」 喚き散らす彼らは、ユニシスなど一顧だにすることなく、まるで人さらいのようにアクアを抱きかかえて、魔法院にとって返した。 その場しのぎではあるが、思いも寄らぬ救いの手である。 「ちょ、ちょっと、これ、返り血よ、返り血」 アクアは、彼らを丸め込もうと、とにかく必死で返り血であることを主張した。 ユニシスに言ったこととを、つじつまが合わなくなるが、魔法で治したと言い張るより、はるかに説得力がある。いくら才能に恵まれているとはいえ、現段階の彼女の腕では、一瞬で大怪我を止血する魔法などとても使えないのだ。 それにしても、魔法院に戻ってから一週間と経たないうちボロを出す羽目になるとは、これから先が思いやられた。ユニシスは明らかに不審に感じたことだろう。 「……ちょ、ちょっと待て、アクア!?」 置き去りにされた彼ののむなしい叫びが、アクアの背中を追ってきた。
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自分じゃ、さすがに批評できませんので(汗)。
布教活動
ファンタスティックフォーチュン2について。壊れ気味ゲームレビューです(笑)