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はじめに
ライトノベルをよりおもしろくするために必要な要素、それは美少女!!(断定)。 全国の健全なる青少年のみなさん。お待たせしました。 今回のお題は美少女の書き方です。男なら誰でも美少女が好きですよね? ライトノベルを読む醍醐味の一つは、この美少女との出会いと言っても過言ではありません。 現実世界では、そうそう美少女なんかとはお知り合いになれませんからね。 幻想とはいえ、美少女と出会えるのは貴重な体験なのです。すばらしいことなのです!(力説) 美人は3日で飽きるという格言がありますが、それは間違いです。 美少女はずっと見ていても飽きません。 その証拠に、私はパソコンの壁紙を半年以上も同じ美少女CGにしていましたが、 飽きませんでした(笑)。 ……とにかく美少女は理屈抜きにして良いものなのです。 人類の半分が求めるユートピアなのです。ライトノベルにとっては、是非とも必要な要素です。 というかコレなくして語れません(オイ)。 しかし、文章のみで幻想世界を表現しなければならない小説で、 美少女を描くのは大変です。 頭の中で、どんなにかわいい女の子を空想できても、 その具体的なイメージを読者に伝えるのは至難の業なのです。 しかし、我々はこの難題に挑戦せねばなりません。 挑戦して克服し、あなたの作品を読んでくれる読者を萌え萌えにさせるのです! ▲ページの先頭へ |
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美つくしさを表現するにはどうしたら良いか?
美少女とは、他の女の子より容姿が極めて優れている少女のことです。 内面的な美しさこそ真実の美だという意見もありますが、その考えはひとまず置いておきましょう。 しかし、現実世界では男性の好みも千差万別で、美しさの基準も個々人によって異なります。 「あ、あの娘、かわいい!めっちゃ好み! 」 と思っても、他の男に聞くと 「そうかぁ?」 と気のない返答をされることがあります。また、テレビに出てくるアイドルや、 美少女コンテストで優勝したような女の子の写真を見ても、 ぜんぜん興味をそそられないことがあります。 だから、現実世界では美少女という定義は曖昧なものです。 どんなかわいい女の子でも100人の人間がいたら100人ともが、 その娘を美少女と認めることはありえません。先入観でも与えていない限り無理です。 でも、ライトノベルに出てくる空想上の美少女は、誰もが美少女と認める容姿をしています。 なぜなら、彼女が美しいということが文章によって描写されているからです。 その娘の美しさを文章で表現されたら、よほどうがった読み方をしない限り、 それ以外のイメージを持つことはできませんね。逆に言えば、 小説世界の少女の美しさとは、 それを表現する文章の巧みさに比例されるとも言えます。 あなたの頭の中でイメージされた少女がクレオパトラ級に美しくても、 それを表現する文章が稚拙だったら、読者はその娘を美少女だとは思ってくれないのです。 美少女の初登場シーンでは、最高に工夫した文章で彼女の美しさを詳しく描写してください。 第一印象がなにより肝心です。ここでコケると取り返しがつきません。 では、具体的にどう文章表現を工夫すれば、 読者にその娘が美少女であることが伝わるのでしょうか? コツは2つあります。 1つは比喩表現を活用することです。 女の子の美しさを何か他の美しいモノに例えて表現するのです。 具体的には、花、妖精、精霊、天使、女神、海、川、泉、青空、夕日、月、宝石、黄金、 真珠、芸術作品といったモノを使った比喩です。 もう1つは、女の子の身体を各パーツに分けて描写することです。 髪はどんな感じか? 目はどんな感じか? 口はどんな感じか? 肌はどんな感じか? 顔の造形はどんな感じか? 胸は? 足は? 手は? 声は? ただ漠然と美しいと書くより、身体の各部に着目して具体的に表現した方が、 読者にイメージが伝わりやすいです。 ただし、すべてのパーツを細かく描写すると、特徴が無くなり、 逆に容姿をイメージしづらくなるので注意が必要です。 髪が美しい少女もいれば、声がきれいな少女、目がかわいい少女もいるでしょう。 描写は、その娘の特徴となるパーツを中心として行うと良いです。 プロ作家の方々は、この2つのコツをにしたがって、少女の美しさを見事に表現しています。 以下、私がコレはうまい美少女の描写だ! と感銘を受けたライトノベルやノベルゲームの美少女描写例をあげてみるので、 どのように比喩を活用しているか考えながら読んでみてください。 ▲ページの先頭へ |
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美少女の描写事例
↓描写事例を飛ばして、次に進む。 富士見ファンタジア文庫 『大地をわたる声を聞け』 なんてきれいな少女なんだろう。 光の中にありながら、流れるプラチナブロンドは星のように輝き、桃の頬を縁取って肩にこぼれている。抜けるように白い肌は、触れれば吸いついてきそうなほど瑞々しく、曇り一つなかった。美しく整った目鼻立ちは、精緻な彫刻のように寸分の歪みも欠点もない。そして、海の彩りの瞳。 クルジンで見ていた海は、黄土色のハスクローク川とは全く違った、美しいガラスの青色だった。でも、この娘の瞳は同じ海の色でももっと濃く深い、水平線近くに見えるコバルトブルーの彩りだ。本当にきれい。あたしは少女が話しかけてくれるまで、呆然と見とれていた。 「私は手出しをしない約束だったが、関わってしまったものはしかたがない。あの青年も助けた方がいいのか。他はもう残っていない」 凛と張った声。自信に満ちあふれ、揺るぎない力を感じさせる。毅然と佇むさまが眩しくて、あたしは目を細めた。一挙一動が夢を見ているかのように優雅で、それでいて弱々しい少女につきものの儚さやたおやかさは感じられない。そして、神々しいと言っても過言ではない、圧倒的な存在感。彼女以外のすべての存在が霞となってしまう。 「アンジェラ皇女……」 あたしは呆然と呟いた。彼女の出現で、薄暗い廊下が一転した。深紅の大輪が咲いたように麗しく、白銀の雫を纏ったように光り輝くその容姿は、何者も近寄らせない神々しさに溢れていた。空気さえ澄み渡るような気がする。いつもながら神出鬼没なお姫様だ。ぽかんと見つめるあたしに彼女は気づいたらしく、にっこりと笑ってくれた。 富士見ファンタジア文庫 『セルフィス様は馬耳東風!』 「……いや?」 娘が、小首を傾げ、ささやく。涼風を思わせる透き通った声で。 その背にたっぷりと流れ落ちる髪が、月明かりを受けて銀色に輝く。 「……いや、なのか?」 息がかかるほどの距離に、顔が近づけられる。 その造作の端正さに、少年が息を呑む。 そこに座っているのは、一人の娘。 歳は、十代半ばすぎ頃。 高い位置で一つにくくり背中に流した髪は、透き通った銀色。小柄で華奢な身体を包むのは、肩と胸元の開いた、えらく涼しげで動きやすそうな、浅葱色の旅装束。帯の後ろには護身用か、一振りの短刀をさしている。 (中略) 客たちがどよめいた。それは、華奢な少女が、大人でももてあますような大盛りの品を平らげたことと、もう一つ。器の陰から現れた少女の素顔に対して。 美少女の一言につきた。 やや下がり気味の蒼銀色をした瞳。通った鼻筋、抜けるように白い肌。そして、曇り一つない銀髪の中、それだけ濃い浅葱色をした二房の長い前髪。 全てが、絶妙に配置された造作は、人とは思えないほど整ったもので──それもそのはず。少女は、人ではなかった。 富士見ファンタジア文庫 『スクラップド・プリンセス』 仰向けに倒れたまま、少女はぼんやりとその碧眼で秋の空を眺めていた。 年頃は十代半ば。典雅な顔立ちであるが、弱々しい雰囲気はない。月光の下の夜会で静香に踊っているよりは、陽光を浴びながら草原を走り回っている方が似合う……そんな少女である。やや癖のある、しかし鮮やか黄金色をした髪を、きちっと結い上げている様が、彼女の活動的な印象を強めていた。 着ているものは朱色と麻色を基調にした、鮮やかな色合いの衣装であるが──その装いには、まるで火事場を駆け抜けてきたかの様な何処が煤けた様子が見受けられる。 ラクウェル・カスール シャノンの双子の姉である娘である。 双子の弟と同じ年齢、よく似た顔立ちでありながら、その容貌にはむしろ子供のような愛嬌がある。目鼻立ちの整ったかなり美しい娘であることは間違いないのだが、美人にありがちな、見る者を遠ざけるような冷たさがない。成熟した女性の優美さと同時に童女のような可憐さがその姿には漂っているのだ。 娘はベッドの傍らに置かれた椅子の上に座っている。 その様子はあまりに静寂で、まるでそういう形をした植物であるかのように、気配に生々しさがない。一瞬、精巧に作られた人形かと思ったが、気配そのものは確かにあるのだ。それがあまりに周囲の無機物の中に違和感なく溶け込んでいたため、シャノンは彼女の存在を認識できていなかったのである。 「……」 何となくだが、声をかけるのが憚られ――シャノンは黙って、その娘を凝視する。 迂闊に声をかけたとたんに、彼女を含む周囲の情景が崩れ去ってしまいそうな気がしたのだ。世俗の匂いに乏しいその姿は、まるで想像の領域にのみ生息し得る幻のように、ひどく脆弱に見えた。 肌の色は抜けるように白く、長い金髪は真っ直ぐに背中へと流れ落ちている。線の細いその姿は、淡雪のように儚げで……微妙な均衡の元に存在を保っているかのような、危うさが感じられた。そこにあるのは動的な生命力に溢れた美しさではなく、静的な――硬質で、そのわずかな変化によって簡単に亀裂を生じて損なわれてしまうような、氷像の美しさであった。 歳はよく分からない。シャノンと同じくらい――20歳前後に見えるが、その笑みは恐ろしいほどに無垢で、彼女の姿に童女のような印象を与えている。 娘は身じろぎもせず、まるで世界の始まりからそうであったかのように、大きな翡翠の瞳でシャノンの姿をじっと見つめている。 富士見ファンタジア文庫 『風の聖痕』 心音が耳を聾せんばかりに響き渡る。それでも自然と耳に染みいる少女の歌声。 月に歌を捧げているのか、月を祀っているのか。神に仕える巫女のごとく真摯なその姿は、あまりにも清らかで気高く── (僕は……何を見ている……?) 神事を覗いているような疚しさが心をかすめる。それでも目を離すことができない。離そうと考えることさえ叶わない。目に映るものは輝く月と、月に祝福された少女の姿── 「……ぇ……」 これは現実なのか。この少女は人間なのか。あるは天使か妖精か──それとも魔性か。 富士見ファンタジア文庫 『ストレイト・ジャケット』 そこに現れたのは少女の顔であった。 歳はおそらく十代前半──13か14だろう。人形のように整った顔立ちで、陶器のようになめらかな白い肌がひどく印象的だった。目鼻立ちには幼い柔らかさがあるのだが、同時に端麗な容姿が持つ、鋭利な硬さ──不可侵の気品のようなものが、薄っすらと漂っている。美しい少女だ。それは間違いない。しかも彼女のまとうそれは、媚びを含まぬ、純粋で透明な美しさである。 少女は美しかった。 容姿から判じる限り年齢は十代前半であろう。 顔立ちにはまだ幼い丸みが残っているが、その姿形はすでに一つの芸術品として見ても完成の域に達している。ただ立ちつくしているだけの姿でさえ、見る者の溜め息を誘うような優雅さがあった。容貌は端麗にして可憐。小柄で華奢な体躯ながら何処かその立ち姿には凛然とした気品さえ感じられる。髪は腰に届くほどに長く、彩りは闇のように黒い。瞳は何処までも透明な琥珀の色を湛えていた。 袖の膨らんだブラウスと裾の広いスカートといった衣装と相まって少女の輪郭には一昔前の貴族令嬢を──深窓の姫君を想わせる雰囲気がある。 だが……少女が今その身に纏う衣装の色は全て漆黒であった。 ブラウスもスカートも黒。雪のように白い首筋に巻かれたチョーカーも黒。指先から肘を越えて二の腕の半ばまで覆う長手袋も黒。更に少女の胸の下から腰までを鋭く締め上げる革のコルセットも黒。 まるで、影そのものを身に纏っているかのような装いである。 例外は襟元に付けられた瞳と同色の──琥珀のブローチのみである。 容姿は姫君を想わせる愛らしさでありながら、静かに佇むその姿は何処か葬列に加わる未亡人の如き不吉な印象が絡み付いている。 Method of Entry 『アップル・ソドム』 少女の名は沙耶。 白いワンピースと、奇妙な髪型と、どこかソリッドな表情。 愛らしさの中に、踏み込んではいけない妖しさが潜んでいた。 手を伸ばせば煙となって消えてしまう林檎の話がある。 彼女の場合は逆だ。 伸ばした手の方が消えてしまいそうな、恐ろしい雰囲気。 見つめてはいけない深遠。 富士見ファンタジア文庫 『ヴァロフィス』 そのベッドの上には、白い絹の寝間着をまとった少女が横たわっていた。 美しい金色の川のような艶かな髪が、少女の白い顔にかかっている。 その顔は、まだ13歳の子供に相応しい幼さを残しているものの、気品があり、庭の彫像のように美しく整っていた。 しかし、見開かれた瞳は、虚ろで何も残していない。 ファミ通文庫 『式神の城』 その前に座すのは、まだ少女と言っていい歳の娘である。 櫛のとおった長い髪は射干玉(ぬばたま)のように黒く、赤い丈長でまとめている。上に羽織った千早は雪のように白く、袖から出た掌は、色鮮やかな緋袴の上に置かれていた。 背筋を伸ばし、正面を見つめた少女の表情は、水晶のように透き通り、そして硬く引き締まっていた。 角川スニーカー文庫 『トリニティ・ブラッド』 もっとも、そんな少女の心の動きにおかまいなく、さっさとかかり湯をすませたアストは浴槽の反対側に身を沈めていた。優美でしなやかな動きには、無機物さえ遠慮するものか、水面はほとんど波紋をたてぬ。 (ほんと、きれいな人……) 内心、エステルはため息をついた。 実際、エステルがこれまで見てきた中でも、キエフ候は最も美しい部類に入る女性だった。たいていの男を凌駕する長身はメリハリの利いた曲線で構成され、同じ女であるエステルが思わず見とれてしまったほどだ。 角川ビーンズ文庫 『月の人魚姫』 今日のルシンダはいつにもまして気合いの入ったいでたちをしていた。 薄いシフォンを何枚も重ねてチューリップの花を逆さまにしたような柔らかなシルエットのドレスは、今日のために新調したものだったし、念入りにカールさせた髪にはピンで留めた生花をちらばせていた。春の花の妖精のように実に可憐な姿だった。 集英社スーパーダッシュ文庫 『バスタード黒い虹』 1人は女――それも十歳かそこらの幼い少女であった。 女性としてはまるで未完成な年頃であったが、それでもすでに恐ろしいまでの美貌の片鱗を、この少女は垣間見せている。 きめの細かい褐色の健康そうな肌と、艶かで瑞々しい緑がかった黒髪。大きな目の中心で良く動く瞳もまた磨き抜かれた黒玉のような漆黒に輝き、形の整った薄桃色の唇と、小さく並びの良い真っ白な歯が端正な顔にアクセントを添えている。 Nitro+ 『吸血殲鬼ヴェドゴニア』 (ノベルゲーム) 闇が、ほのかに照らされる。 白く柔らかい月の光……いや、違う。 輝くほどに白く美しい、まるで月の光を受けた百合の花弁のような…… そんな、女の子の顔が、覗き込むように見下ろしている。 (中略) 彼女の…… まるで清楚なつぼみのように噤まれた唇が、ゆっくりと薄く開かれる。 なにか大切なことを告げようとするかのように。 その唇の奥に、たしかに見えた。 清楚に整った歯並びの、上の犬歯だけが…… 長く、鋭く、濡れたように赤く染まっている。 血の色に、この俺の血の色に…… Nitro+ 『鬼哭街』 (ノベルゲーム) 鬼眼とあだ名される双眸が、いま穏やかに見守り続けるものは…… 林立する枯れ木の合間を、幽霊のように散漫とさまよう白い影。 冴え冴えと冷たい月光を受ける白緞子のチャイナドレスが、深淵を仄光りながら泳ぐ深海魚を思わせる。 彼がルイリーと呼ぶガイドノイド。 かつて彼の愛した少女と、同じ顔、同じ名を持つ機械人形。 どうでしたか?可憐な少女たちの怒濤の連続登場に、悩殺されませんでしたか?(笑) 以上にあげたプロの描写例はどれも比喩を非常にうまく活用して、 美少女たちの美しさを表現していますね。 でも、これらの実例には初めに指摘したように一定のパターンがあったと思います。 それは、少女たちの身体を髪、瞳、肌、唇、腕、足といったパーツに分け、 それぞれを、花、妖精、精霊、天使、女神、海、川、泉、青空、夕日、月、宝石、 黄金、真珠、芸術作品といったものに例えて表現しているということです。 (中には、これらの比喩に頼らない高等テクニックもありましたが)。 あなたも、このパターンを活用すれば、簡単に美少女を描けるようになります。 挑戦してみてください。 美少女描写事例は、 読者様から投稿していただいた、美少女描写・表現テクニック のコーナーでも紹介しています。 ぜひ、こちらも参考にしてみてください。 ▲ページの先頭へ |
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繰り返し少女の美しさを描写することで印象を強める
美少女描写方法は、だいだい飲み込めていただけたと思います。 え? まだよく分からない? そうおっしゃる方は、もっとたくさんの小説を読んで美少女の描写研究をしてみてください。 これは良い! と思った美少女描写をパソコンやノートにいくつも書き写して覚え、 その描写テクニックを身につけるのです。 これこそ、究極の美少女描写上達法だと言えますね。 私も(*´Д`)ハァハァしながら、この上達法を実践し続けています(笑)。 美少女を描く道は1日にして成らないのです。厳しい修行に耐え抜いたモノだけが、 美少女描写テクという至宝を手にすることができるのです(笑)。 次は、読者に登場人物の女の子を美少女だと思わせるためのテクニックです。 美少女の登場シーンに彼女がいかに美しくてかわいくて萌え萌えなのかを描写しただけでは、 読者にその娘が美少女であることを印象づけるには不十分です。 第一印象のつかみが何より肝心なのは言うまでもありませんが、 読み進めていく間に、読者はそのお嬢さんが美少女であることを忘れてしまいます。 美しかったイメージが、だんだん風化していってしまうのです。 これを防ぐには、少女の美しさをさりげない文章でたびたび描写することです。 例を上げてみましょう。 うれしくてたまらないといった様子で、少女はターンを決める。 彼女のフレアスカートの裾が、花弁のように広がった。 ここでは、スカートが広がる様を花弁に例えてみました。 なんとなく、華やかできれいな感じを受けますでしょう? こうやって、さらりと、少女の美しさを繰り返し表現していきましょう。 他にも例を上げてみます 川に足を踏み入れた少女は、清流の冷たさに歓声を上げる。 爛漫と川面を蹴り、水と戯れる彼女の様子は水の妖精のようにかわいらしかった。 少女の雪のように白い指が、魔法陣の軌跡をなぞる。 「大丈夫?」 森の泉のように澄んだ濃緑色の瞳が、オレを見つめる。 少女は小鳥のように小首を傾げた。 動物たちと戯れながら、彼女は鈴振るような声で歌う。 このような少女の美しさをさりげなく表現する描写を、ところどころに挿入してみてください。 そうすれば、彼女が美少女であることが読者により深く伝わります。 しかし、毎回毎回、彼女がいかに美しいか描写しまくると、うざったく感じられるので、ほどほどに。 ▲ページの先頭へ |
周りの人間の反応を利用する方法
比喩を使った文章に頼らないで、女の子を美少女だと表現する技があります。 それは周りの人間の反応を利用するという手です。 そのお嬢さんは美少女なのですから、まわりの人間は当然、美少女として扱うはずですよね。 ほれぼれと見つめたり、憧れたり、はっと息をのんだり、邪な思いを抱いたり、 「綺麗だね」と賞賛したり、美貌に嫉妬したりといった反応です。 こういった反応を周囲の人間にさせることによって、 読者にそのお嬢さんを美少女だと印象づけることができます。 この周りの人間の反応を活用して、 ヒロインの美少女っぷりを見事に表現しているライトノベルがあります。 角川ビーンズ文庫の月の人魚姫 この世の七不思議のひとつ。 ――なんでおっさん連中は、そろいもそろって同じセリフを言いたがるんだ? イルはそれなりの愛想笑いを浮かべながら、自分を取り囲む人々の言葉に耳を傾けていた。 場所は月都市ソルアルカの某高級ホテルの立食式のパーティ会場だ。 人々はそれなりにめかし込み、イルも同様に華やかな装いを身につけていた。 なにしろ海の民を代表する大使なのだ。いたしかたない。 「いはや、まことに美しい」 「まさに海の宝珠と呼ぶにふさわしいお方ですな。イル様は」 「あ……あはは。どうも――」 笑顔を浮かべたまま、イルは自分の手にグッと力を込めた。 「あー、ヴィン……そこにいたのかー」 低くイルはつぶやいた。恨みがましい目をしていた。 「イル……すばらしいよ。輝くばかりの美しさだ」 ヴィンセントはイルの視線をものともせずににこにこしている。 「ドレスと髪型が実に合っていて引き立て合う。デザイン画どおりによくやってくれたね」 褒められたばあやは誇らしそうに笑った。 「ええそれはもう。ヴィンセント様のデザインはイル様の美しさを十二分に引き出すものでしたし、私も張り切って仕上げさせていただきましたよ。ああ、ほんとうに美しくていらっしゃいますよ、イル様。もう、どのご婦人にも負けませんよ」 会う人間はことごとくヒロイン・イルの意志とは無関係に、 彼女の美しさをたたえ、あるいは嫉妬します。 これをやられると、下手な描写より、よっぽどヒロインが美少女であることが伝わってきます。 『月の人魚に姫』は、ヒロインを褒める手法を主に使いましたが、 逆にヒロインの美貌に嫉妬する女性を登場させることによって、 ヒロインの美しさを見事に印象づけた作品があります。 童話の『白雪姫』です。 「鏡よ鏡。世界で一番美しいのは誰?」 『それはあなたの娘の白雪姫です』 「きー!悔しい!!ぶち殺してやるわ、あの小娘!」 といった継母の王妃と魔法の鏡のやりとりは、白雪姫の美しさを間接的に表現しています。 こちらも見習うべきテクニックと言えますね。 ▲ページの先頭へ |
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諸刃の刃にして高等テクニック、下ネタを使った表現
少女の美しさを表すのに、下ネタを使うというきわどい技があります。 美少女とは、男性を惹きつける性的魅力に優れた女の子でもありますよね。よって、 下ネタを使って、彼女の魅力をアピールするという手段も有効な方法です。 ただし、下ネタは人によって好き嫌いの差が大きく、特に女性には嫌われやすい表現です。 ですので、頻繁な使用は避け、ユーモア性の強い表現にするように工夫しましょう。 例を上げてみます。 彼女のニーソックスとミニスカの狭間に存在する魔領域は、健全な青少年の理性を狂わすデンジャラス・ゾーン。 飛び降りた少女のスカートが空気抵抗を受けて落下傘のように広がった。 「ブラボー!」 ちょうど真下にいた彼は、ばっちり目撃した。 欲望の三角地帯を。 少女の柔肌は瑞々しい弾力に満ち、十人いれば十人ともが「柔らかい」「若々しい」「奴のコラーゲンは化け物か」「キミのエストロゲンを触診したい」と賞賛・羨望・驚愕・電波を噴出させること間違いなしの見事な感触を有している。 少女のビキニの間からのぞく胸の谷間は、男たちを顔面崩壊に導くほどの破壊力に満ちていた。伸びまくった彼らの鼻の下は、しばらく修復されそうにない。 露出度の高い服を着た、悪の美少女幹部に捕まった主人公。 「さあ、どうやって殺されたい?」 毒花のような笑みをたたえる女幹部に対して、彼は 「すでに、悩殺されました」 フルメタル・パニック『音程は哀しく、射程は遠く』より引用 その躊躇と恥じらいが入り混じった様子で、そわそわと内股をこすりあわせる仕草――そのいじましい姿自体が、むしろ見る者の鼻息を荒くしてしまう。 見られたくなくて身体を揺すっているに、その動作が最後の防衛戦である手ぬぐいをひらひらさせてしまって、大事なところが見え隠れしてしまうのだ。それに彼女は気づいていない……! 下ネタはうまく使えば、男性読者の心を撃沈し、 魅惑のワンダーランドに引きずり込むことができます。破壊力抜群です。萌えです。 しかし、うまく使いこなさなければ下品な印象を与えるので、 自信が無いのであれば、使用は控えた方が賢明ですね。 ▲ページの先頭へ |
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美少女キャラを描く際の心構え
あなたが、心の底からかわいいと思う女の子を描きましょう。 好きなタイプ、恋人にしたいような女の子がベストです。 そうやって、まずその娘にあなた自身が惚れ込んでください。 生みの親であるあなたが、その少女をかわいいと思わなければ、 その娘の美しさを読者に伝えることなどできません。 この娘はかわいいだ! 美少女なんだ! という気持ちで常に描いていれば、 いつしかそれが読者との共通認識になるでしょう。 あなた自身が、その娘に惚れること。これが重要です。 好きでもない女の子を描いていると苦痛だし、 その娘の美しさを伝えようとする気持ちが続きませんからね。 ▲ページの先頭へ |
女の子に嫌われる女の子とは?
美少女を描く上で1つ注意しなければいけないことがあります。それは女性読者の目です。 ライトノベルは、女の子にも読まれる読み物ですから、 女性の視点というものも意識せねばなりません。 「美少女だ美少女だ、わーい、わーい♪」 と男性は煩悩爆裂な感情で、(*´Д`)ハァハァ〜しながら美少女というモノを描いてしまいがちです。 そのような感情のみで描かれた美少女は、 当然男性にとって都合のいい反応を示すバーチャルな存在になります。 リアリティのない、まさに架空の少女ですね。 これは一概に悪いこととは言えません。 そのようにして創造された美少女は、男性ウケする存在になるからです。。 個人によって差異があるとはいえ、男の理想の女性像というのがあります。 男心は男にしか理解できないというわけで、 男性が作った美少女は男性に支持される存在になれます。 ギャルゲーは大概、男性が作って男性が消費する娯楽メディアです。 女性では、男性の欲望というのがわからないために、 どういった女性キャラクターが男性に支持されるのか、今ひとつ理解できないようです。 しかし、ここに1つの落とし穴があります。 さきほども言いましたが、男性の好みを凝縮して生み出されたバーチャル美少女は、 男性に都合の良い反応をする……悪い言葉で言えば男性に媚びる存在となるのです 。 そういった少女はあくまで「男性のための」性妄想である以上、 そのために消費される女性側の視点から見れば、生理的に受け付けられない場合があります。 「かわいいからオレの彼女にしたい。 かわいいから連れて歩きたい。かわいいからオレの言うことを聞かせたい」 という欲望は、女の子の人間性を否定することにつながります。 人間性を否定された少女は、美しい肉のボディを持ったロボットと一緒です。 そんな機械人形には真の魅力を感じることはありません。 大切なのは単なる妄想の産物ではなく、美少女に生きている人間としての質感を与えることです。 本物の女性なら、どういった思考を持ち、どういった反応や行動を取るのだろうか? ということを念頭に入れてキャラクターを描かなくてはなりません。 女の子の内面が良くわからない方は、少女漫画をたくさん読むことをお勧めします。 少女漫画は基本的に女性作家が女性読者向けに作っているジャンルです。 このため女性心理を研究するためには持ってこいの研究材料なのです。 実は、漫画業界では女性キャラクターの内面をうまく描けない新人向けの修行として、 少女漫画を読むことを勧めるそうです。 あなたもさっそくこの修行法を試してみましょう。 また、魅力的な登場人物を描く方法は、 当サイトの『キャラクターではなく「人」を描こう』のコンテンツを参照してくださいませ。 ▲ページの先頭へ |
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計算と努力、そしてしたたかが作るリアル美少女
ライトノベル作家ではありませんが、私の好きな小説家に山田詠美さんという方がいます。 1985年に『ベッドタイムアイズ』で文壇に登場し、 性愛をテーマとした内容が注目を浴びた女性作家です。 1987年には『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で、 直木賞を受賞した文壇の実力者でもあります。 彼女の代表作品に『ぼくは勉強ができない』 という高校生の少年を主人公にした恋愛小説があります。 この作品の中には、衝撃的な美少女描写があります。 以下、本文を抜粋してみるので、読んでみてください。 山野は、首を傾げて、ぼくを見上げた。眉が、せつなそうにひそめられていた。完璧だ。僕は、そう思った。山野の後ろには、雨上がりの中で揺れる紫陽花が咲き乱れ、彼女の顔を青白く見せていた。そのせいか、瞼の縁の赤みがいっそう引き立ち、彼女は、文句なしに可憐だった。 これなら、どんな男も夢中になるだろうと、ぼくは思った。彼女のすべては、無垢な美しさに満ちている。けれど、この世の中に、本当の無垢など存在するのだろうか。人々に無垢だと思われているものは、たいてい、無垢であるための加工をほどこされているのだ。白いシャツは、白い色に塗られているから白いのだ。澄んだ水は、消毒されているから飲むことができるのだ。純情な少女は、そこに価値があると仕込まれているから純情でいられるのだ。もちろん、目の前の女の子は美しい。そのことに疑いの余地はない。けれど、何かが違うのだ。僕の好みではない何かが、彼女の美しさを作っているのだ。 (中略) 「山野さん、自分のこと、かわいいって思っているでしょう。自分を好きじゃない人なんている訳ないと思っているでしょう。でも、それを口に出したら格好悪いから黙っている。本当はきみ、色々なことを知っている。物知りだよ。人が自分をどう見るかってことに関してね。高校生の男がどういう女を好きかってことについては、きみ、熟知しているよ。完璧に美しく、けれども、完璧が上手く働かないのを知っているから、いつも、ちょっとした失敗と隣合わせになってることをアピールしている。確かに、そういうきみに誰もが心を奪われているよ。だけど、ぼくは、そうじゃない。きみは自分を自然に振る舞うのになぜか人を引きつけてしまう、そういう位置に置こうとしているけど、ぼくは心ならずも、という難しい演技をしているふうにしか見えないんだよ」 山野は、無言で立ちつくしたきりだった。顔はいっそう青ざめていたが、もうそれは背後の紫陽花のせいばかりではなかった―― 美しい上に男に媚びる少女は、爆弾級の破壊力で男の心をゲットします。 しかし、そういう計算された純情さや可憐さは、どこか汚いものを孕むということですね。 同姓である女性は、この汚さを敏感に感じ取り、男に媚びる女の子を嫌う傾向があるそうです。 また、美少女の隠れた努力というのも、ここに見ることができます。 男性の気を引くために、美しくあるために、彼女らは狡猾に計算して行動しているのです。 美少女を描く際は、彼女たちの美貌はナチュラルなものだけではなく、 こういった努力に支えられているということを念頭に置けば、リアリティが出るでしょう。 ▲ページの先頭へ |
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『萌え』とはなにか?
『萌える』とは、そのキャラが好きだ、かわいい、愛している、 とほぼイコールの意味です。 カッコイイ言葉で表せば、キャラクターに対するリスペクト。 高度な感情移入による擬似的恋愛感情とでも申しましょうか(笑)。 女性キャラばかりでなく、男性キャラに対しても使われることがあります。 ただし、男性が男性キャラに対して使うことは、まずありません。 あくまで、自分とは異性のキャラに対して使用する言葉だと思ってください。 もし『萌え』を公式化するなら、18禁等も含めて、この式である程度説明できるかと考えています。 『萌え』=『(フェチズム+シチェーション)』×『匠』×『妄想力』 この式を解説しましょう。 特定の存在や部位、状況に対するこだわりを持ち、それを匠の心で表すこと。 またそのこだわりを理解し、共感・共有する精神状態が萌えと定義されるというのが、私の説です。 (第四研究室の『萌えとは何か?』に掲載されている桃源さんの意見を参考にしました)。 『萌え』の語源は、1990年代のテレビ番組『天才テレビくん』の中にあった アニメ『恐竜王国』のヒロイン萌ちゃんが発端だと言われています。 萌ちゃんを好きだと言う際に、「萌える」という言葉を一部の人が使い出しました。 やがて、それが他の作品のキャラにも使われだし、一般化して現在に至るというわけです。 ただし、萌えの語源については、他にも複数の説があり、 どれが本物なのか歴史学者の研究が待たれています。 アニメ『美少女戦士セーラームーン』の「土萌ほたる」説。 少女漫画『太陽にスマッシュ!』の「高津萌」説など。 「燃え」のミスタイプから始まったとする説もあります。 |
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▼創作研究室 関連情報
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「これうまい!」「萌えだ!」と思われた美少女描写・表現テクニックを教えてください。
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